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Eランクの僕とSランクの彼女  作者: たてみん
第1章:Eランクの僕と彼女
4/270

2-1 試験を受ける為にはお金が必要です

よろしくお願いします。

1話1000~2000文字のショートでお送りしています。


ジバンリン暦52年3月1日


僕の目の前には巨大な外壁が聳え立っていた。


「ついた~~」


街門を前にして思わず口に出てしまった。

それを見て、クスクスと入門待ちをしている人達に笑われてしまった。

うっ、ちょっと恥ずかしい。

そそくさと列の最後尾に並んでおこう。

そして、


「うわぁ」


門を潜って目に入ったのは、以前居た商業都市とは比べ物にならない美しい街並みだった。

約50年前に創られたこの町は、当時としては斬新で画期的な工法で創られており、上下水完備、道幅も広く馬車が余裕ですれ違える広さを持っている。

色んな店舗が軒を連ねていて、凄い活気だ。


「さて、街を周ってみたいけど、それは後だ。まずは学園に手続きに行かないと」


学園への行き方は門番さんに確認してある。

ただ、街の北側半分が学園の区画だって言われた時は驚いた。

どれだけ広いんだろう。


そして無事に学園に辿り着いた僕は、『入学願書受付会場』と看板の出ている施設に足を踏み入れた。

中は冒険者ギルドに似た内装になっていた。

流石に、酒場は併設されていないけど。

僕の他には身なりの良い子供が3人程、大人の女性を連れて受付の列に並んでいた。

どこかの貴族の子供なんだろうな。

それに比べて、1週間山野を走り続けてきた僕は良く言えば旅装束で、綺麗とは程遠い。


「次の方」


おっと、僕の番だ。


「はい」

「高等科への受験を希望という事でお間違いないですね」

「はい、そうです」

「ようこそマリアッジ学園へ」


僕を見て笑顔で対応してくれる受付のお姉さん。

こういう上流階級の子供が通う場所って、身分によって対応の仕方が変わるものだと思っていたけど、

さっきの子と比べたらかなり貧相な身なりの僕に対しても分け隔てなく対応してくれる、多分とっても良い人だね。


「それではこちらにご自身のお名前と、試験費用の10万ジンの提出をお願いします」

「えっ、10万、ですか?」

「はい、10万ジンです」


やばい。そんなお金持ってないよ。


「すみません。そんなに試験費用が掛かるとは知らず、手持ちがありません」

「そうでしたか。受付は本日17時までです。

それまでにご用意出来なければ今年の受験は出来ませんのでご注意ください」

「はい、ありがとうございます。また来ます」


僕は受付の人にお礼を言って会場を出た。

えっと、今の手持ちは……3020ジンか。全然足りないな。


一部を除き、学園は公正をモットーとしています。

むしろソージュは礼儀正しい子供として評価は高いです。


お金の単位「ジン」は円とほぼ同じ位の価値です。



#########


無事に学園に着いたものの、

続いてお金を稼ぐ必要に迫られた。


次回:お金を準備しよう

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