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Eランクの僕とSランクの彼女  作者: たてみん
第1章:Eランクの僕と彼女
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7-2 お弁当を作ろう

よろしくお願いします。


1500文字ってやっぱり少ないでしょうか。

書いてて次が待ち遠しくなってる今日この頃です。

もしくは1日3話に増やそうか。

道中、回復ポーションを飲みながら寮に戻ってこれば、ちょうどルーメさんが起きて来たところだった。


「おはようございます。ルーメさん」

「ソージュさん。おはようございます、というかお帰りなさい、ですね」


ひとつ挨拶を交わして早速食堂の掃除に取り掛かる。

そうやって手を動かしながら、お弁当作りに思いを馳せる。

折角作るんだから喜んで欲しいよな。

ただ、リーンさんが喜ぶおかずって何だろう。

ここは同じ女性で家庭的なルーメさんに聞いてみるかな。


「あの、ルーメさん。1つ相談に乗って欲しいことがあるのですが」

「あら、ソージュさんが相談なんて珍しいですね。私で良ければ何でも聞いてください」

「ありがとうございます。

えっと、知り合いの女の子にお弁当を作る約束をしたのですが、どういうおかずを入れたら喜ばれるでしょうか」


それを聞いて「あらまあ♪」って喜びながら、掃除の手を止めて考えてくれるルーメさん。


「女の子だからこれ。っていうのは無いですよ。

女の子だから甘いものなら大丈夫だろう、みたいな考えは危険です。

何かもっとその子の特徴は分かりますか?

種族や出身、あとは普段の様子などですね」


それによって食べられないものとかもありますから、と。

あ、そっか。種族によっては食生活も違うんだよね。

うーん、リーンさんって言ったらブラッドベリーが好物なことくらいしか知らないな。

あとは……あ、そうだ。


「種族とか出身とかは分からないです。

ただ、以前あった時に栄養不足だって言ってましたね。

その時は貧血気味だったのか日差しもきつそうでしたし」

「ふむ、なるほど。

であれば、高カロリーなものは避けて、滋養強壮に良いものだったり、消化の良いものだったら良いかもしれませんね。

あとは何種類か小分けにして作ってみて、何が食べられるのかを確認していけば良いんじゃないでしょうか」


滋養強壮に良いもの、か。

一番に思いつくのはあれだな。

味とかに気をつければきっと大丈夫だろう。


そう言えば、昔お父さんが言ってたっけ。


『料理はおもてなしだ。

その1回1回で心を尽くしたものであれば、絶対に喜んでもらえる。

正直味とか食べられるかは二の次だ。

昔の母さんの料理はそれはもう酷かったぞ。

クソ不味い料理はまだ良い方で、母さんは毒耐性が高いお陰で、毒キノコとかも平気で料理するからな。

あの頃は何度、薬草のお世話になったことか。

あ、あーーだからな!愛だ!父さんと母さんの愛があれば何でも美味しく感じるもんだ。

だだだだからね、母さん。今はとても美味しいからね。いつも感謝しているよ!!』


そのままお母さんに寝室に連行されていってたな。

っと。


「ありがとうございます。ルーメさん。

作る料理の方向性は決まりました」

「そうですか。力になれて良かったです。

さぁ、そうと決まれば早く朝の準備を終わらせてしまいましょう」

「はい!」


そうして朝食の準備をパパッと終わらせてお弁当作りに移る。

作り終えたお弁当は冷めないようにアイテム空間に仕舞っておこう。


「じゃあ、行って来ます」

「いってらっしゃい。頑張ってくださいね!!」


ルーメさんの激励に見送られて僕は教室へと向かった。

まさかお昼に辿り着きませんでした。

料理は愛情だ、とは言いますが、赤ちゃんに蜂蜜が厳禁なように、犬にたまねぎが毒なように、自分が美味しいと思う基準と相手の基準は違います。


#########


出来上がった料理を持っていざ、リーンさんの元へ。


次回:彼女の味の好みは?

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