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Eランクの僕とSランクの彼女  作者: たてみん
第1章:Eランクの僕と彼女
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7-1 夜明け前の邂逅

よろしくお願いします。


これまでの作品に比べると、恐ろしく時間の進みがゆっくりです。

飽きないようにテンポ良く行ければ良いのですけど。

ジバンリン暦52年4月3日


僕はいつものように午前4時に目を覚ました。

さあ、今日も一日がんばっ、う、ぐぐ……


そうだった。

昨日の手甲をつけたまま寝たんだったよ。

いつもの調子で起き上がろうとしたら動けなくてビックリした。


気合を入れ直して起き上がり、支度をして外に出る。


「ん~~!」


夜明け前特有の静かな空気の中、身体を伸ばして深呼吸をする。

よしっ!

多少疲労感は残っているけど、昨日に比べれば大分慣れた。

これならいつもの森まで走るのも大丈夫そうだ。



と、思っていたんだけど。


「ぜぇ、はぁ、はぁ、ふぅ」


いつものペースで走ってきたら、相当しんどかった。

森に辿り着いたところで、1時間近くが経過していた。

今日は採取は諦めて、戻るしかないかな。


って、そうはいかないみたいだ。

いつの間にか魔物に囲まれている。

僕の周囲を10mくらいの距離に20匹ほど。

これは狼系の魔物、グリーンウルフかシャドウウルフって所か。

まいったな。

息が上がっていたとは言え、ここまで近づかれるまで気付けないのは大失敗だ。

どうする。今のこの状態でまともにやりあうのは危険だ。

そして考えを纏める暇も無く、全方位から魔物が襲い掛かってきた。


「そこの君!伏せなさい!!」

「!?」


突然聞こえてきた女性の声に、咄嗟に身体を伏せて守りを固める。


そのすぐ後に僕の頭上を氷の矢が飛び越えていき、次々と魔物を蹴散らしていく。

一瞬にして半数の魔物が倒され、残りも逃げて行った様だ。


「危ないところだったわね。大丈夫だった?」

「はい。助けて頂き、ありがとうございます。リーンさん」

「え!?って、ソージュ君だったのね」


森の奥から出てきて僕を助けてくれたのは、リーンさんだった。

リーンさんは襲われている人が居ることに気が付いて助けてくれたみたいだけど、誰かまでは分かってなかったみたい。

僕の方は声と氷の魔法でリーンさんだって分かったけど。


「ソージュ君はどうして、こんな夜明け前の時間にこの森に居たの?」

「僕は毎日の日課でランニングも兼ねて素材の採取に来てるんです。そういうリーンさんは?」

「私も似たようなものね。月見草の花の採取と、天然の精霊の雫を集めていた所よ。それにしても」


そこで一度言葉を切って怒った表情を作るリーンさん。


「あんまり危ないことをしてはダメよ。

事情があるのかもしれないから、もうここには来るな、なんて言わないけれど。

せめて自衛できる手段を準備するなり、護衛を誰かにお願いしないと。

今回はたまたま私が通りかかったから良かっただけなんだからね!」

「はい、気をつけます」


こうしている姿は、昨日と打って変わって凛々しいというか格好良い。

きっと緩急がしっかりしているんだね。

っと、ひとり納得している場合じゃないな。


「リーンさん。助けて頂いたお礼をしたいのですが、お昼をご馳走させて頂く、とかどうでしょう。

僕、今日からお弁当を作っていこうと思っているので、昨日のあの場所で一緒に食べませんか?」

「え、そんなに気にしなくていいわよ。私も偶然通りかかっただけだし」

「あー、デザートにブラッドベリーも付けますよ」

「……うっ。じゃあ、お願いしようかしら」

「はい。じゃあ腕によりをかけて準備しますね」


ブラッドベリーの名前が出た瞬間、ピクッと反応したリーンさんは、凛々しくても昨日のリーンさんみたいだ。


「僕はもう寮に戻ろうと思いますけど、リーンさんはどうしますか?」

「私はもう少し精霊の雫を集めてから帰るわ」

「分かりました。じゃあまたお昼に」

「ええ。気をつけて帰ってね」


そう言ってリーンさんと別れて帰路に着く。

って、そうだ。頑張らないと6時までに寮に間に合わないかも。

お弁当も作らないといけないし急ごう。



常人なら筋肉痛で動けなくなってるんじゃないかと思われる2日目の朝。

ソージュの回復力と適応力はかなり高レベルのようです。


リーンさんは日常ではほんわかしてますが、戦闘モードになると委員長顔負けになります。


それにしてももっと殺伐とした4月になる予定でしたが、私に暗い話を書く才能は無いようです。


##########


寮に戻ってきたソージュはお弁当を作り、昼休みに思いを馳せるのだった。

……これってデートかな? なんて気が付いてないみたいですけど。


次回:お弁当を作ろう

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