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Eランクの僕とSランクの彼女  作者: たてみん
第1章:Eランクの僕と彼女
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6-4 1日目の終わり

よろしくお願いします。

キーンコーンカーンコーン♪


学園に講義終了を知らせるチャイムが響く。

僕は掘っていた穴から抜け出して、身体の土埃を叩いて落とした。

講義終了後は特に教室に戻る必要は無く、そのまま流れ解散になる。


サークル活動に精を出す人、街に遊びに行く人、図書館へ行く人など様々だ。

数日後にはサークル説明会が行われるという事なので、新入生がサークルに入るのはそこからになる。

僕も流石に今日はギルドの依頼を行うのは厳しそうだから、一度寮に戻って夕食を摂りに待ちに出よう。

そう思って歩いていたところで見知った後姿を見つけた。


「ケイ、ミラさん。こんにちは。これから帰るところ?」

「ん?ソージュか。俺達はこれから冒険者ギルドに顔を出して来るところだ。

良かったら一緒に行くか?」

「あ、その申し出は嬉しいんだけど、今日はもう寮に戻って休もうと思ってたところなんだ」

「ほぉ。体力は俺達よりも数段上のソージュがそう言うって事は、もしかしてこれか?」


そう言ってケイが自分の右手に着いた手甲を見せてくれる。

よく見るとミラさんも着けている様だ。


「うん、まあね。先生は講義中だけって言ってたけど、折角だから極力着けていようと思ってね」

「なるほど、そう考えたのは俺達だけじゃあ無かったという訳だな」

「私達のクラスでは、私達の他はエリュース様くらいでしたね」

「まあ、これ着けながらだと日常生活もかなりきつそうだよね」


ぎこちなく頭を掻く僕を見て、ケイがちょっと驚いてる。


「ふむ。ソージュはかなりギリギリを攻めたのだな」

「私達も負けては居られませんわね」

「ああ、そうだな。明日教師に確認してみよう」


あ、ふたりのライバル意識に火を点してしまった様だ。

っと、そうだ。


「そういえば2人に渡しておきたいものがあったんだ。

良かったら、これを受け取って欲しい」


そういってアイテム袋から、リーンさんから貰った共鳴石を自分用のと合わせて3つ取り出す。


「これは、共鳴石か」

「それも廉価版ではなく、ダンジョン産のようですね」

「うん。今日偶然先輩から貰ったんだ。

これがあれば何時でも連絡取れるし、良かったら友情の印に受け取って欲しい」

「このような高価なものを良いのか?」

「うん。2人なら有効活用してくれると思うし」

「分かった。では遠慮なく」

「ありがとうございます」


共鳴石を渡して魔力を登録し合う。


「よし、じゃあ、また明日」

「ああ。気をつけてな」

「ごきげんよう」



寮に戻ってルーメさんに明日以降、寮の厨房でお弁当を作らせてもらえるようにお願いすると2つ返事でOKを貰えた。

その足で日課の掃除などを済ませて部屋に戻る。


「旦那様!?大丈夫ですか!!」


屋根裏部屋の自室に戻るなり、キーヌが詰め寄ってきた。


「え?何かあったの?」

「何かあったの、ではございません。

強力な呪縛の魔法に掛かっておいでなのに気付いて居られないのですか?」


呪縛? ああ。


「心配しなくて大丈夫だよ、キーヌ。

これは今日の講義で預かってきた魔道具の効果なんだ。

こうして常時負荷を掛ける事で肉体の強化を図るんだって」

「……なるほど。さすが旦那様でございます(それほど強力な呪縛を受けて平気でいらっしゃるとは)」


さて、流石に疲れたから、今日はアイテム袋の中身を整理して寝ようかな。


ソージュ達が付けた手甲はAランク以上の生徒全員が自分の能力にあったものを付けています。

Bランク以下の生徒は任意。

そして学園ものを書いているはずなのに、サークル活動について頭から抜けていました汗


########


無事に学園生活がスタートしたのもつかの間。

初日から頑張りすぎると2日目の朝は大変です。


次回:夜明け前の邂逅

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