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Eランクの僕とSランクの彼女  作者: たてみん
最終章:Eランクより
269/270

49-5終戦そして

なななんと、これにて完結になります。

もう何話か続く予定だったのですが、

予想以上に戦後処理が省略されてしまいました。

もしかしたら、後日追加するかもしれません。

まるで散歩にきましたって感じのレンさん。

さっきの一撃といい、状況は分かってそうだけど。


「レンさん、どうしてここに?」

「あの馬鹿の始末と、あとこの戦争を終わらせにね」


そう言ってウィンクするレンさん。


「本来ドラゴンはこういう事に関わらないんどけど、あの馬鹿が向こうに肩入れした形になってしまったし、釣り合いを取るためと、見届け人も兼ねてあげようかなって。……暇だったし」


多分最後のが本音なんだろうな。

そう思って苦笑いしてると、レンさんは咳払い1つすると僕らの後方へ声を張り上げた。


「えっと!そういう訳だから!そっちの代表者。段取りは任せるわ!しっかり纏めなさい!」


後ろの代表者達に大声でそう伝えると、レンさんは満足そうに頷いた。


「じゃあね。また細かい段取りが決まったら連絡頂戴」


そう言い残して、レンさんは来たとき同様、あっという間に飛び去っていった。


「なんというか、美味しいところを全部持っていかれちゃったね」

「そう、ですね」


実際にはドラゴンに対する評価を下げないように、とか、ドラゴンの死体を晒さないようにとか色々理由はあったのかもしれないけど。

何はともあれ、ここに居た人族至上主義の人達は壊滅したし、今回の騒動の発端っぽい人達も死んだみたいだし、後の事は大人達に任せてゆっくりしよう。


「学園に帰りましょうか」

「そうね。

ケイくん達はどうする?」

「終戦処理で俺達がすることもあるまい」

「そうですね。帰りましょう」

「私達は学生代表として最後まで見届けてこよう」

「さっさと終わらせて帰るわ」


なるほど。

そう言えばエラーザさんは学生会長だったね。

ああして颯爽と立ち去る姿はさすが王族って感じだ。

彼らなら万事つつがなく収めてくれるだろう。

立ち去る彼らに手を振って僕たちは学園へと帰った。


それから約1か月半。

時々入るエルさんからの連絡によると、人族至上主義の残党から思わぬ抵抗にあったり、破壊された獣人族たちの集落の復興に奔走したりと、今回の戦争の後始末はかなり大変だったようだ。

ただそれもエリジン商会を始め、各国が協力したお陰で無事に収束しつつある。

生き残った人族至上主義の残党の人たちはかなり厳しい罰を受けることになったらしいけど、それまで他の種族の人たちにしていた仕打ちを考えれば自業自得だと思う。



そして年が明け、人族の騒動が少しだけ過去のものになった4月1日。

マリアッジ学園では新入生を迎えていた。

その入学式になぜか僕たちも列席者として招待されていた。

学園長や町長、さらに今年から学生会長になったエルさんのスピーチの後、僕が呼ばれた。


「それでは次に、在校生代表として、2年Eランクのソージュ・ライオネル君。

去年入学した先輩として、また去年1年多くの活躍をした学園の功労者として一言お願いします」

「はい」


って、スピーチするなんて聞いてないんですけど。

とにかく呼ばれたから壇上に上がったけど何を話すかは全く白紙だ。

壇上に立って新入生を見渡す。

みんな続くスピーチに退屈しつつ、その内の何割かは僕の姿を見て目を輝かせているように見える。

きっと去年僕が何をしたのかを知っている子たちだろう。

ふぅ、よし。


「みなさん、こんにちは。僕は2年のソージュ・ライオネルです。

先ほどご紹介にあった通り、僕はEランク、つまり、この学園の最底辺です」


僕がそう言うと、会場のあちこちから呆れとも驚きともつかない声が漏れてくる。

でも事実だしね。


「ですので、僕が皆さんの最低基準です。

皆さんにはこの1年で僕を大きく超えることが期待されています。

大丈夫、ドラゴンと対等に殴り合える程度ですから」

「「(無理無理)」」

「ちなみに、上のSランクの基準は魔法でドラゴンを圧倒できる程度です。

皆さんもそれを超えることを目指して頑張ってください。僕からのスピーチは以上です」


そうして礼をすると会場から万雷の拍手があがるのだった

壇上から降りるとリーンさんが笑顔で待っていた。


「そーくん。そーくんっていつまでEランクなの?」

「卒業するまでじゃないかな?折角だから僕らがこの学園の基準になりましょう」

「なるほど、それは面白そうね」


僕たちは顔を合わせて笑いあった。


それから1年。

学園には仏のような顔をした鬼のEランクSランク夫婦の伝説が出来上がった。

そのせいでEランクが畏怖の代名詞として使われるようになるのだった。






長らくお付き合いいただきありがとうございました!!

気が付けば1年近く続いていました。

書き始めた時はまさかここまで長くなるとは思いませんでした。

ソージュとリーンさん、それを取り巻く仲間たちが今後どう活躍するかはきっと彼ら自身が自由に考えて動いてくれると思います。

ほんと、彼らは自由で自由でお父さんは大変でした(笑)



次回作はすでにだいぶ進んでいますがこちらになります。

https://ncode.syosetu.com/n4487fs/

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