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Eランクの僕とSランクの彼女  作者: たてみん
最終章:Eランクより
265/270

49-1 冥王と間違えられた男

遅くなりましたm(__)m

久しぶりのソージュがちょっと自分のアイデンティティを見失ってる感じです。

Side ソージュ


時間は少し遡り、ソージュが神殿地下のトラップに嵌った時に戻る。


「いってて。酷い目にあった。

さて、どうしたものかな」


周囲を確認すれば入口は完全に土砂で埋まり、何とかガードした自分を含む祭壇の一部だけが無事だった。

ここに来るまでにそれなりに地下に降りたので、土砂をどかして地上に出るというのも建設的ではない。

更には祭壇の影響か、空間が不安定になっている気がする。


「念話も遮断されているか。なら救援は望めないな。

……やっぱり、これを使うしかないかな」


視線の先にあるのは半分土に埋もれた祭壇の魔法陣。

まず間違いなく空間や次元に作用するもののはずだ。

これを解析すれば外へ転移できるかもしれない。

そんな一縷の望みをかけて、土を掻き分けていった。



……

…………

………………



さて、爆発の影響で一部魔法陣が欠けてしまっているけど、それでも内容は読み取れた。

うーん、この形は学園の書庫に似たものが載っていたな。あれは確か勇者召喚の挿絵だったかな。

ならここがこういう意味合いで、ここが空間を繋げるための術式か。

とすると、ここを繋げて召喚から送還に逆転させてっと。


だいぶ時間が掛かってしまったけど。

……よし。これで後は魔力を注ぎ込めば……あ。

しまった、ここまで来て肝心の魔力が無いじゃないか。

僕の血で賄えるだろうか。うーん。


と、その時だった。

外部から膨大な魔力が送られてきた。……これは召喚魔法か!?

ちょうど良く魔法陣も呼応してくれたので、これ幸いにと転送先を召喚者のそばになるようにして魔法陣を発動させる。

その結果。辺りが光に包まれ、気が付くと僕はボロボロのステージの上に降り立っていた。


(さて、いったいどこの誰が召喚魔法なんて使ったのやら)


と、すぐそばに知った気配があることに気が付いた。

あれ、これって。


「あ、エルさん。こんにちは」

「はぁ!?ま、まさかソージュなの!」


めちゃくちゃエルさんが驚いてる。

まぁ当然だよね。

よく見るとその向こうでケイとミラさんがかなり怪我をして座り込んでいた。

命に別状は無さそうだけどかなりきつそうだな。

更に周囲を確認していけば大勢の獣人族や竜人族、あとマリアッジ学園都市で見知った顔がちらほら居た。

あと、異様な魔力を放っている人族が2人と、あれはドラゴンか。

ひとまずケイ達の治療をしようか。


「ちょ、ちょっと待ちなさい。冥王。

召喚者の私を無視するとはどういうこと!?」


突然人族の女性が訳の分からない事を言い出した。

なんだろう、冥王って。


「冥王ってなんですか?」

「え、ちょ。だってアナタ。私の召喚魔法でここに呼ばれてきたのでしょう?」

「はぁ」

「なら召喚者の私に絶対服従のハズじゃない」

「まぁまぁ落ち着きなさい。ヒメノ。彼はどう見ても人間。しかもたいした魔力も持っていないようじゃないか。

冥王じゃなかったのは残念だが、それでも私達の手足としては十分に動いてくれるさ。

という訳で、お前。私の前に跪け!!」


しーん……。


「ど、どうした。人族の王たる私の命令が聞けないというのか!?」


そこまで言われてようやく事態が飲み込めてきた。

なるほど。今は人族と戦争中で、この2人は人族の最後の砦といったところなんだろう。

それで召喚能力のある女性の方が僕を召喚して、男性の方が人族特化の魅了系の能力で人族を支配下に置いてきたということなんだろう。

でもそれなら僕に効かない理由も分かる。


「えっと、僕、母親と父方の祖父が人族ではないクォーターだから、人族特化のスキルは効かないかもしれないですね」

「ちっ、きさまもか。これだから汚れた血は嫌なんだ」

「汚れた血、ね。リーンさんが居たらきっと『あなた達こそ、不味そうよ』って言いそうだけどね」

「ふんっ。そんな余裕を見せてられるのも今の内よ。

行きなさい、龍王!!」


女性の声に反応して飛び立つドラゴンが1体。

でも龍王って言う割にはフレイさんの足元にも及ばないような気がするんだけど。

冥王と一緒でなんちゃって龍王なのかな。



あとこれから更にリーンさんをプラスしたら戦力が過剰になってしまうような……

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