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Eランクの僕とSランクの彼女  作者: たてみん
最終章:Eランクより
255/270

46-6 宣戦布告

いつもありがとうございます。

まずい、ソージュ達以上に時代のうねりが物語を大きく変えていくorz

施設の西に作った避難所に戻ると、キーヌたちが忙しなく治療のために走り回っていた。


「あ、そーくん。お帰りなさい」

「ただいま、リーンさん。こっちは特に問題はない?」

「うん、さっきの爆発は驚いたけど、自分達が閉じ込められていた施設が爆破されたんだって聞いて、みんな胸を撫で下ろしてたよ」

「そっか。それは良かった」


先に戻っていたリーンさんと挨拶を交わす。

そういえば施設を破壊することをここの人達に伝えてなかったな。

あぶないあぶない。


「それで、ここの人たちはこの後どうするの?」

「うーん、本当なら家に帰ってもらうのが一番なんだろうけど」

「多分村ごと破壊されてるんじゃないかな」

「ですよね。なので動けるようになったら西側に保護してもらおうと思います」

「西って言うと、竜人族?」

「はい。あの人達なら武力もあるし安心です」

「そっか。じゃあ、後はそれまでにここが見つからなければ大丈夫だね」

「そうですね」


一応そっちもそれほど心配はしていない。

工場関係者達は部外者の介入を嫌がって自分達だけで調査を行おうとするだろうし、僕らと争った人たちには東側に逃げたと強く印象付けておいた。

裏を読めば西側が怪しいって思う人もいるかもしれないので、その人達用に多少隠蔽工作は必要だろうけど、それだけで十分に時間は稼げる。

と、そこで共鳴石で連絡が来た。


『ソージュ。聞こえるかしら』

「その声はエルさんだね。何かあった?」

『ええ。悪い知らせですわ。予想よりも早く人族至上主義の国家群から周辺の小国、特に北のこちら側へ宣戦布告がされましたわ。

国境付近には既に相当数の軍隊が配備され明日にも攻めて来ますわ』


人族至上主義の国家群の周囲を考えると、西~北西に竜人族、南西にエルフ、南東は商業国家や海洋国家(どちらも人族中心だけど至上主義には賛同していない)、東~北西に獣人族が多く分布している。

そして北には学園と、更に北まで行けば魔人領がある。ただし魔人領はほぼ鎖国状態で他の地域には不干渉だ。

つまり学園とその周囲を占領できれば北側は確保出来る事になる。

それを見越しての進撃なのだろう。

それに主義の真逆なマリアッジ学園は人族至上主義から見たら目の上のたんこぶだろうし。


「そうか。なら急いで戻った方がよさそうだね」

『そうですわね。ところでソージュ達の方の作戦は順調ですの?』

「うん。魔法の杖製造工場は破壊した……あ、でも一つ問題があったな。

ダンジョンの魔素の送られ先が、今回破壊した工場だけじゃなかったんだ。

もしかしたらもう1つ工場があるか、何か他に重要な施設があるのかもしれない」

『ならばそちらの調査をしてきてくださいな』

「大丈夫なの?」

『もちろんですわ。

ソージュ達の力が無くても十分に戦力は集まっていますわ。

早く用事を済ませて戻ってこないと私達だけで戦争が終わるかもしれませんわね』

「そっか。なら僕達も急いで調査を進めて戻るよ」


通信を終えた僕はキーヌに後を任せてリーンさんと共にこっそり町へと戻ることにした。

冒険者ギルドに戻ると、前とは打って変わって誰も彼もが慌てている状態だった。


「あの、何かあったんですか?」

「あ、おかえりなさいませ。

ええ、先ほど国中に御触れがあり、国を挙げた聖戦が開始されたそうです。

あとは町の南西で謎の爆発があったので、そちらの調査をしようとした人たちと軍隊が衝突して一触即発の状態です」


受付のお姉さん。まるで何でもないことのようにサラッと言ってのけるけど。

聖戦って。まぁ呼び方なんて付けた者勝ちか。

それよりもだ。


「あの、変な質問ですが、南西の爆発が、もし別の場所で起きるとしたらどこでしょう?」

「別の場所、ですか……」

「何か大量に魔力を使うような施設が危ないと思うのですが」

「そう、ですね。思い当たるものといったら、王都と神殿、でしょうか」

「王都は何となく分かりますが、神殿というのは?」

「昔何かの儀式魔法を使う為に作られたといわれる神殿があるんです。

どの様な魔法だったのか、までは聞き及んでおりませんが」

「そうですか。ですが調べる価値はありますね。場所は分かりますか?」

「はい、神殿の位置はこちら。王都はここです」


ふむ、若干離れているな。

これじゃあ魔素が遮断される明日の夜までに両方回るのは厳しいか。

仕方無い。


「リーンさん。時間がないですし、神殿の方だけ調べて戻りましょうか」

「え?それなら折角2人居るんだし二手に分かれれば良いんじゃない?」

「それは少し危険です。見つかったら捕らえられる可能性もありますから」

「心配しすぎよ。別に王都だって王城に乗り込むわけじゃないんだし。

くるっと周って魔素の流れを確認してくるだけで良いんだから」

「うーん、分かりました。

なら、神殿の方は僕が行って来ます。

リーンさんは王都の周囲をぐるっと回って北に向かってください」

「分かったわ。途中何かあれば念話でね」

「はい」


そうして僕達は二手に分かれて街を出た。

あっ、別れる前に血の補給しておけば良かったな。って、もう遅いか。

そしてリーンさんはフラグを残して飛び去っていくのだった(おいっ

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