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Eランクの僕とSランクの彼女  作者: たてみん
最終章:Eランクより
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46-5 魔王降臨?

いつもありがとうございます。


私の描く異世界物ってなぜか魔物よりも人間と敵対している気がします。

別に人間嫌いではないのですが、人間のほうが悪どい印象なんでしょうね。

囚われていた人たちの救出はキーヌと応援に来てくれた人達に任せて僕は後回しにしていた案件を片付けることにした。

今僕がいる階層は掘った深さから地下3階か4階。

恐らく1つ上の階が魔力炉や魔素をとどめておく貯蔵庫でその上が魔石や魔道具の製造工場だろう。

通路に出た僕は階段のある方に目を向けた。


「……これだけ動いて、多少なりとも音がしてるはずなのに、誰かが来る気配もない、か」


きっとリーンさんが暴れているのが陽動になっているんだろう。

なら今の内に少しでもここの状態が知られないように階段を封鎖しておこう。

そう思って最初の部屋の扉を外すと、階段の手前に立てて、隙間を土で埋める。

更に簡単には突破できないようにこちら側を土で埋めておいた。


後は階段とは反対側の部屋だ。

そちらは魔力の流れから考えて、収容した人たちから集めた魔力をプールする為の部屋だろう。

扉には厳重に鍵が掛かっていたけど、ここまで来ると多少音が出ても問題ないので蹴り破る。


「うわっ、これは」


部屋の中には色も大きさも様々な魔石が詰め込まれた鍋のような魔道具とその上に煙突のような魔道具があった。

恐らくはこの魔石に、それぞれ対応する波長を持った人の魔力が溜め込まれていき、煙突を通って上の階の魔道具へと渡されている構造だろう。

これならこの魔道具を暴走させるだけで連鎖的に上の階にも壊滅的打撃を与えられそうだ。

僕は工場破壊用にと渡された魔道具の中から使えそうなものを取り出してセットしていく。

発動時間は1時間後でいいだろう。

そうして無事に準備が整った所で、キーヌが戻ってきた。


「旦那様。皆様の救出、無事に完了致しました」

「ありがとう。早かったね。

それじゃあ、キーヌは申し訳ないけど、もうしばらく彼らのお世話をお願い。

せめて容態が思わしくない人たちが動けるようになるか、救援が来るまで」

「畏まりました。旦那様はどうされるのですか?」

「リーンさんの応援に行って来る。

恐らく、リーンさんの方にここの警備の多くが向かってしまっただろうし、最悪近隣からも応援が駆けつけるかもしれないから」


いくらリーンさんでも、無尽蔵に魔法が放てるわけでもないし、軍隊とかが来たら手に余るだろう。

そう思い、キーヌと共に施設を脱出した後は南へと急いだ。

あ、具体的な場所とか聞いてないけど大丈夫かなって思ったけど、大丈夫だった。

施設からおよそ500メートル離れた地点から地響きと悲鳴が聞こえてきた。

空を見上げれば、リーンさんが上空から大小様々な氷弾を地面に向けて放っているのも見えた。


『リーンさん。こちらは無事に終わりました。

切りの良い所で撤収してください』

『そーくん。うん、でもちょっとすぐには厳しいかも』


確かに地上からもリーンさんに向けて大量の矢や魔法が放たれていて、一瞬でも目を離すと蜂の巣にされてしまいそうだ。

大体500人くらいか。やっぱり近隣の警備隊も来ているんだろう。


『敵の目がリーンさんに向いてるところに僕が地上で暴れてきます。

その隙に離脱してください』

『でもそれじゃあ、そーくんが危ないんじゃない?』

『空を飛んでるリーンさんより隠れるのは断然楽ですから大丈夫です。

では今から行きますので東側に飛んで逃げてください。その後は施設をぐるっと回って西側に。

土の壁で囲まれた陣地がありますので、そこで合流しましょう』

『うん、分かったわ。気をつけてね』

『はい』


さて、じゃあ、いっちょ弔い合戦と行きますか。

拘束魔道具停止。負荷魔法解除。


「ジル。手加減無用、高速戦闘モードで敵を撹乱するよ」


りんりん♪


手に持ったジルの杖から力強い返事が返ってくる。

よし、行くぞ!!


僕は一気に加速してこちらに背を向けて上空へと攻撃を放とうとしている人たちに切りかかった。


「野郎共、あの化け物をさっさと撃ち落とせ!!」

「くそ、ちょこま(ヒュンッ)かと……あ?」

「おい、どうし、ぐはっ」

「化け物だ。もう一匹地上にも現れたぞ!!ぎゃぁぁ」

「なんだ、何が起きてやがる。早すぎてみえねぇぞ」


相手の生死を気にせず、ただただ隙間を縫って、射程に入った人達を切り捨て、殴り飛ばし、突き崩していく。

さっきまで上にばかり意識を向けていた彼らは為す術もなく1人2人と倒れていった。

そうして50人くらい倒した頃には上空への攻撃も収まり、無事にリーンさんは離脱できたようだ。

それにしてもリーンさんを化け物とか酷い言いがかりだ。

これは余計にお説教しておこう。


僕は更に数十人切り飛ばした後に少し離れた木の上に立った。

あ、念のため顔も仮面で隠しておこうかな。その方が迫力あるだろうし。

折角だから口調とかも変えてみるか。


「聞け、人間共。我々は貴様達の人を人とも思わぬ悪行の数々、決して許しはしない」

「なんだと!!貴様、何者だ。まさか魔王か!!」

「魔王?(どこからそんな話が出てきたんだろう?まぁいいや)

ふっ。どうとでも呼ぶがいい。

少なくとも貴様らが他の種族を虐待し、迫害し続ける限り、貴様達の敵だと言う事だ。

他者を苦しめ、破壊のために魔道具を製作する。

そんな貴様達に天誅を下そう。

その手始めだ。あれを見ろ!」


僕が北を指差すと、全員がそちらを振り向いた。

その瞬間。


ドドドーーンッ!!


まるで火山の噴火のように火柱が上がった。

そして数瞬遅れて激しく地面が揺れる。


「あそこにあった魔道具の製造工場は破壊させてもらった。

また、貴様達が生贄にと連れ込んでいた人々は既に救出し東へと逃がした。

今後、貴様達が改心せず悪行を繰り返すなら、再び我々は貴様達の前に姿を現すであろう」


それだけ言い放って、木から飛行スキルで飛び去った。

後ろからはまだ叫び声が聞こえるけど無視しよう。

うー、柄にもない言葉遣いをすると恥ずかしいな。

でもま、これで少しは人族の活動が収まってくれれば良いかな。



ソージュもお怒りモードなので、容赦なく人を叩き切ってます。

敵を切るのに良心の呵責とかはありません。


そしてこんな所で以前出し損ねた魔王フラグの回収が出来てしまいました。



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