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Eランクの僕とSランクの彼女  作者: たてみん
最終章:Eランクより
247/270

45-1 作戦開始

いつもありがとうございます。

まったりタイムも終了し、加速度的に忙しくなっていきます。

くっ、恋愛要素が遠のいて行く。

ジバンリン暦52年10月6日


僕たちは揃って学園ダンジョン前に来ていた。

そしてダンジョン入り口前には抱えるサイズの箱型の魔道具を持ったお爺さんが計測器の針とにらめっこをしている。


「お爺さん、どうですか?」

「もうちょっと待てい。いま魔素の流れを遮断すべき場所を探っておる所だ。

っと、ここだな!ならばこっちをこうして、これはこうで、よしよし行ける、行けるぞ!ふふふふっ」


段々テンションが上がって来たらしいお爺さんを見守る僕たち。

うーん、科学者って凄いな。

今もよく分からない単語をぶつぶつ言いながら複雑に魔力を制御してる。

そうして5分が経過した時。

魔道具全体が淡く光り出した。


「よし、成功じゃ!!」


満足そうな顔をしたお爺さんが僕たちを振り返った。


「これでこのダンジョンからの魔素の流出は防げるようになったはずだ」

「流石ですね。お爺さん。じゃあ、これを量産して残りのダンジョンにも設置すればいいんですね」

「いや」


僕の言葉に待てをするお爺さん。

どうやらそう簡単に事が運べる訳では無いのかな。


「これはあくまで試作だ。今のままでは私しか設置できんし、設置した後の事も考えねばなるまい。

ここ学園ダンジョンなら荒らされる心配はないが、よそでは動物や魔物、はたまたダンジョンに来た冒険者などからも守らなくてはならんだろう。

その為の機能を付けた改良版を作成する。

なに、私が各ダンジョンを回って設置することに比べれば格段に早く設置が終わる予定だから安心せい」


なるほど。確かに言われてみればその通りだ。

今目の前にある箱型の魔道具。野ざらしにしておいたら、何かの拍子に壊れてしまうだろう。

ちゃんとアフターケアまで考えているなんて、ちょっと見直してしまった。


「では私は工房に戻る。子供たちにも魔道具の作り方を教えてくれと頼まれているしな」


そう言って帰って行ってしまった。

ちなみに、工房は教会の横に建ててある。

今では教会の子供たちの中で興味を持った子を弟子に迎え入れているみたいだ。

まあ楽しくやっているみたいで良かった。


「さて、じゃあこっちは大丈夫そうだし僕たちも出発しましょうか」

「ええ」


昨日の夕方、冒険者ギルドから魔道具の製造工場と思われる場所の特定が出来たと連絡が来た。

ただ警備が厳重で遠くから確認するのが精いっぱいだったそうだ。

なので空を移動できる僕とリーンさんで潜入する手はずで行くことに決めた。

最初はケイ達も行くって言ってくれたんだけど、万が一見つかった時に、見た目から獣人族だって分かるケイ達だと危険だと思って、別の作業をお願いした。


「しかし、本当に二人で大丈夫か?」

「そうです。せめてもう少し相手の戦力を確認してからでもよろしいのではないですか?」

「うん。本当ならもっと入念に計画していきたいんだけどね。

遅くなればなるほど、これから起きる戦争の被害が大きくなってしまうから」

「そーくんが無理をしようとしたら、私が首根っこ掴んで逃げるから安心して」

「それにケイ達の方だって危険なんだから、絶対何があっても生き延びてよ」

「ああ、任せておけ」


ケイ達には方々に走って援軍を連れてきてもらう予定だ。

何でも地元が狩猟民族らしいので、戦いには慣れているらしい。

連れてきた援軍と共に戦争に参加するそうだ。


「ギルドの予測では、早ければ今月中に戦争が始まるかもしれないって話だ」

「それ以上遅くなると冬になるからな。雪で行軍が難しくなる前に決着をつける腹積もりかもしれん」

「そうだね。魔道具の性質から考えても電撃作戦を取る可能性が高いと思う」

「それなら戦線が伸びたところを足の速い部隊で分断していくのが良いかもしれませんね」

「うん、その辺りはギルド長たちとも相談してみて」


何はともあれ、僕たちの作戦が上手く行くかどうかで、相手の行動が大きく変わるだろう。

僕はリーンさんと視線を合わせて頷くと、南へと走りだした。




という訳で、再び二人旅へ。

寄り道さえしなければあっという間に人間の国に行けるのですが……



あと、次回作をスタートさせています。

こちらは王道魔法少女ものの予定です。

もし良ければこちらもどうぞ。

https://ncode.syosetu.com/n4487fs/


何とかこっちの連載のペースも落とさずやっていく予定です。

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