表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Eランクの僕とSランクの彼女  作者: たてみん
第4章:それぞれのルーツ
235/270

42-A ご褒美?

今回はソージュ視点のままですが閑話扱いです。

15禁にはチェック入ってるはずだし、大丈夫なはず。

「ソージュ様。どうぞこちらへ」

「リーン様はこちらへ。温泉へとご案内致します」

「救援に駆けつけて下さった皆様もすぐにご案内致しますね」


夕食の宴の後、20歳過ぎ位の女性(女中というのだったかな)に案内されて僕達はそれぞれ温泉へと向かうことになった。

今回の騒動で温泉に被害はなかったのかと心配したけど、幸いほとんどの温泉は山側に集中しているそうで無事だったらしい。


「本日はお礼も兼ねまして最上級の温泉をソージュ様達のために貸切にしております。

多少大きな声を出しても外には漏れないようになっておりますのでご安心ください」

「はぁ」


にこにこと説明してくれるんだけど、どことなく気になる言い回しだ。

僕って温泉に入っても鼻歌くらいは歌うかも知れないけど、大声で叫んだり暴れたりはしないよ。


「本当に困った際には中にある呼び紐を引いてください」

「はい、ありがとうございます」

「奥には湯冷まし用の休憩室もありますので、ご自由にお使いください。

それではごゆっくりどうぞ」


そうして案内された温泉宿は町長さんの家よりも立派な造りの宿だった。

女中さんの案内は宿の入口までらしく、中には僕1人で入っていった。


ガチャッ


え?今、入口の鍵が掛けられたような……

扉に手を掛けると、案の定、開かなくなっていた。


「あの!」

「ご安心ください。この扉は入室専用なんです。

温泉に浸かった先の部屋が出口に繋がっていますので、安心して堪能してきてください」


焦る僕を他所に、扉の向こうからは落ち着いた女中さんの声が聞こえてきた。

うーん、流石にここで僕を騙すなんてことは無いだろうから心配する必要もないんだろうけど、何なんだろう。

まぁいっか。まずは温泉に行こう。

そうして一本道の廊下を歩き、突き当りの部屋に入れば脱衣所だった。

奥の扉から湯気が漏れ入ってくるので、この先が温泉で間違いないだろう。

脱衣所はそれほど広くない、というか狭くて3人入るのがせいぜいだ。

貸切だって言ってたから他に誰も居ないだろうとは思っていたけど、普段から大勢では利用しないって事なんだろう。

さすがは高級宿。


パパッと服を脱いで備え付けてあるタオルを片手にいざ温泉へ。

扉を開けると、目に飛び込んできたのは月明かりに照らされた岩風呂だった。

もうもうと湯気が立っているから熱いのかな?って思いつつ、手を入れてみると意外と温めの38度くらい?

個人的には熱いお風呂が好きなんだけど、これはこれでのんびり入れるから良いかな。

掛け湯をしてからそっと中に入る。


「ふぃ~~」


なんだろうね。この温泉に入ったときに漏れる声って。

それにしても凄く気持ちが良い。

ハーブのような癒し系の香りが漂ってくるし、体の芯から暖められていく感じ。

旅をしていると川や泉で沐浴するのが精々だから、ゆっくりお湯に浸かれるのは幸せだ。

そうして温泉を堪能してると、次第に湯気が薄くなってきた。

お陰で温泉の向こう側が見えるようになってきたんだけど……あれ、誰か居る?

おかしいな。

さっき女中さんは僕達の貸切だって言ってたはずなんだけど。って、僕()!?


「そ、そそ、そーくん……そっち行っても、いいかな?」

「って、やっぱりリーンさん」


えっ、なに。どういうこと?

慌てる僕を他所にリーンさんが肩まで湯に浸かりながらこっちに近づいてきた。

残念ながら月明かりしかなくて湯の中までは見通せないけど、それでも上気したうなじが凄く色っぽい。

そうこうしてる内に、気が付けば僕達は肩を並べて温泉に浸かっていた。


「えっと、リーンさんは僕も居ること、最初から知ってたんですか?」


恐る恐る聞いてみると、首を縦に振るリーンさんの真っ赤な横顔が見えた。


「うん。ということは、そーくんは何も聞いてなかったんだね。

ここの温泉ね。名前を『逢瀬の湯』って言うそうなの」

「『逢瀬の湯』……」

「つまりその、恋人同士限定?温泉の効能も体の疲れだけじゃなく、緊張を解す効果があるらしいよ」

「あーなるほど」


だから脱衣所が小さかったりしてたんだ。

元々、一組専用って事だったんだね。

って。リーンさんは全部知った上でここに居るって事なんだよね!!?

休憩室とか、音が漏れないとか。つまりはそういう事なんだ。

やばい。

意識したら一気に頭に血が上ってきた気がする。


「っそーくん、顔真っ赤だよ。大丈夫?」

「あ、あはは。ちょっとのぼせちゃったかもしれないですね」

「大変!じゃあ早く休憩室で休まないと」


そう言ってリーンさんは僕の腕を抱き寄せるように捕まえると、一緒に休憩室へと向かうのだった。

って、お布団が1組しか敷いてないのに枕が2つあるんですけど?


その後どうなったのかはご想像にお任せします。

「昨夜はお楽しみでしたね」と女中が言ったかは誰も知らない。


ちなみに、ケイとミラさんは『夫婦の湯』へ。

それ以外の人たちは普通の高級温泉へと案内されています。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ