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Eランクの僕とSランクの彼女  作者: たてみん
第4章:それぞれのルーツ
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42-5 戦い終わって

いつもありがとうございます。


後始末は任せて欲しいという町の人たちの言葉を受けて、僕達は一足先に町長さんの家に戻ることにした。

戻る道中、僕の横を歩いていたケイが僕の様子に気が付いて声を掛けてきた。


「ん?ソージュ。なにを悩んでいる」

「えっと、この魔法の杖の扱いについて、ちょっとね」


そう言いながら回収してきた魔法の杖を見せる。

今回、最初に町を破壊した時にも使われ、逆に敵を封殺するほどの威力を見せた魔道具。

これが無ければ今回の戦いは、また違った流れになっていたはずなんだ。


「1個2個ならダンジョンで見つかったのかなって考えるんだけど、100本もある所を見ると量産されている可能性もあるんじゃないかと思って」

「ふむ。ミラ、何か分かるか?」

「そうでございますね。見たところ、魔石からの魔力変換効率も良くないですし、魔力を使い切ると魔石が壊れてしまうところを見ても、試作品、なのではないでしょうか」


ミラさんは目を細めて魔法の杖を様々な角度から見たり、魔力を流してみたりしている。

まるで熟練の職人のようだ。


「ミラさんって魔道具に詳しかったんだね」

「いえ。ここ2ヶ月で研鑽を積んだだけの若輩ですよ」

「そうなんだ。それで、これを作るのは難しそう?」

「見本と材料さえあれば、一般的な魔道具と変わらぬ難易度で製作出来てしまうかと」

「そっか。それは困ったことになりそうだね」


この魔法の杖は、子供から大人まで、ほぼ全ての人が魔法の知識も無く扱えてしまう。

例えば農民を1万人集めてこれを配布すれば、破壊力だけは一級品な軍隊が出来上がってしまう。

そうなれば野心を持った奴らが暴挙にでて世界を混乱に陥れる可能性だってある。

どうすれば未然に防げるだろうか。

奴らの後を追って製造元を突き止める?

ただ、あれが直接製造者と繋がりがある可能性は低いか……


「……そーくん、そーくん」


くいっと袖を引かれたかと思うと、リーンさんの少し呆れた顔があった。


「その顔は自力でどうにかしようとしている時の顔だよね」

「よく、分かりましたね」

「そりゃいつも見てるからね。って、それが言いたかったんじゃなくて。

そーくんはもっと周りの人とか、伝手を頼っても良いと思うよ。

そーくんのお婆ちゃんも商会の人たちだって、頼めば力になってくれるはずだよ」

「そうですね。どっちもあまりにも強力な助っ人だから、依存しちゃいけないって自然と頼らないようにしてました。

今回の件は特に僕達だけの問題じゃないですしね。ちょっと相談してみます」

「うん、それが良いよ」


早速エリーさんと商会に念話で連絡を入れると、二つ返事で動いてくれると応えてくれた。

ふぅ。

お陰で肩の荷が下りた気がする。

じゃあ後は僕達に出来ることをするだけだな。

そう考えている間に町長さん宅に着いた。


「お帰りなさい。若き救命士さま方。

皆様のために精の付く料理を沢山用意して置きましたので、心行くまでご堪能ください」


そう言って迎え入れてくれた町長の奥さんに続いて食堂に入れば、確かにテーブルいっぱいに料理が並べられていた。


「これ、結構手の込んだ料理が多いですよね。

いつの間に作ったんですか?」

「それはもう、今朝からですよ」


聞けば避難もすることなく、家に残って料理をしたり、ゆっくり休めるようにと寝床の準備などをしていたそうだ。

他の家でも似たり寄ったりで避難させていたのは本当に歳若い女子供だけだったそうだ。


「皆さんが町を守り抜いてくださると信じていましたから。

それに町のために頑張ってくださった皆さんが帰って来た時に、おかえりなさいと迎えが無いのは寂しいじゃないですか」


そう言って朗らかに笑う奥さんに感謝しつつ、僕達は美味しい料理に舌鼓を打ちながらその日は更けていくのだった。


鉄砲じゃないですが、安易に扱える兵器の登場は、それまでの戦争の常識を大きく変えます。

今後この事が作品にどう影響するのか……


え?

特にどうもしない可能性が高い?

そ、そうですか。

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