40-5 みんなでブラッド宅へ
遅くなりました。
そして予想外に話が終わらなかった。
お婆ちゃん改め、エリーさんは最後に見たときから変わることなく元気だった。
髪を黒く染めてしまえば、その後姿は20代と間違われても不思議じゃない。
あ、でもちょっとだけしわが増えたかな。
「エリーさ「先生!」、え?」
僕の声に被せるように後ろからブラッドさんの声が聞こえてきた。
知り合い?って一瞬思ったけど、エリーさんがここの村に来てるんだから、知ってて当たり前か。
でもブラッドさんは僕の方の事情は知らないわけで。
「おい、ソージュ。
お前、先生と知り合いなのか?」
さっきまで戦ってたのも忘れて僕に詰め寄って来た。
それにしても先生ってなんだろう。
「えっと、僕のお父さんのお母さん。つまりお祖母ちゃんなんだ。こう見えて」
「先生の孫、か。なるほど。それなら確かに若い割に腕が立つ訳だ」
「逆に聞くけど、その先生っていうのは?」
「言葉のままだ。俺が小さいころから時々村に来ては、色んなことを教えてくれるからな」
なるほど。
お父さんも行商先の村で泊まるときに、村の子供たち相手に旅の話とか良くしてたし、エリーさんも同じように、というかそれ以上に色々と面倒を見て回ってるんだな。
そう思っていたところでエリーさんから声が掛かる。
「ほら。こんなところで立ち話もないでしょ。
ブラッド。ここから近いしあなたの家に行きましょう」
「えっ!?俺の家はちょっとまずい。って、待ってくれ先生!」
ブラッドさんの制止の声を無視してスタスタと歩いていくエリーさん。
僕達も慌てるブラッドさんに続いてエリーさんに付いていった。
そして僕達が見たものは。
「お帰りなさい、あなた(・・・)。先生もようこそおいでくださいました。
後ろのお2人は初めましてですよね。
妻のローリエと申します」
出迎えてくれたのは、なんとブラッドさんの奥さんだった。
えっ、ブラッドさんって結婚してたの!?しかも、
「ろっ……(ロリコン!?)」
「(そーくん。しーっ。ここでは当然の文化かもしれないし)」
ローリエさんは身長130センチくらい。
年齢1桁だって言われても違和感のない体型だ。
辛うじて立ち居振る舞いはしっかりしているけど。
僕達の視線を受けてブラッドさんが顔をそらした。
「……だから家には招きたくなかったんだよ。
あー、一応誤解が内容に言っとくが、彼女は小人族でちゃんと成人してるからな」
「そのあたりの説明もするから、ローリエちゃん。お茶を用意してもらって良いかしら」
「はい、すぐご用意しますね」
そうして僕達は居間のテーブルを囲んで座った。
そしてエリーさんが改めて話し始めた。心なし表情が真剣なものになっている。
「さて。まずは一番重要なことから話しましょうね。ソージュ君」
「は、はい」
「私はいつひ孫に会えるのかしら」
「ひまご?」
ひまごって、ひ孫?
それって僕と、リーンさんのってこと!?
「いやいやいや。どうしてそんな話になるの!?」
僕がびっくりして否定すると、エリーさんは心底意外そうな顔をした。
「あら?だってわざわざこんな所まで私に会いに来たんだもの。
結婚の報告か、子供が出来たかのどちらかだと思うじゃない。ねぇ」
「いや、俺に振らないでください」
流石のブラッドさんもエリーさんには及び腰みたいだ。
というか、ブラッドさんも色々あったんだろうか。
「うーん、最近の男の子は受身なのかしらね。
えっと、そちらのあなた。確か、リーンちゃんだったかしら」
「あ、はい。初めまして、お婆様。
って、私まだ名乗ってなかったような」
「あら。15年前に会ったの、覚えていないかしら。
まぁ当時はまだ小さかったから仕方がないかもしれないわね。
それと。一応ソージュ君のお婆ちゃんだから、もうすぐあなたからしてもお婆ちゃんなのだけど、私の事はエリーさんって呼んでね」
「は、はぁ」
「それにしてもソージュ君もやるわね。時間転移なんて高難度のスキルを発動させてまで、未来のお嫁さんをゲットするんですもの」
「あ、いや。あれはただの事故が原因で……」
まずい。このままだとエリーさんのペースに皆巻き込まれっぱなしだ。
どうにか話題を変えないと。
小人族は身長が大人になっても110~140センチの種族です。
体型はスリムな人が多いですが、お子様体型とは限りません。
胸のサイズもAA~Dくらいまで幅があります。




