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Eランクの僕とSランクの彼女  作者: たてみん
第4章:それぞれのルーツ
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40-4 再戦

よろしくお願いします。

突然の戦闘回です。相変わらず描写が難しい。

「ひとつ手合わせ願おうか」


その言葉とともにブラッドさんから闘気があふれ出す。

これは、以前対峙した時よりさらに強くなっている?

僕もジルの杖を構えながらリーンさんに声をかける。


「リーンさん。ちょっとだけ離れていてください」

「だ、大丈夫なの?」

「多分。殺気はないので、言葉通り力比べがしたいんだと思います。

今の僕達が殺しあう理由は特にないですから。ですよね?」

「ああ」


僕の投げかけた言葉に短く返事が返ってくる。

あれは、目の前におもちゃをぶら下げられた子供と同じ目だ。


「殺す気はない。無いが、久々に本気を出せそうだからな。

簡単には死ぬな。せいぜい楽しませてくれよ、な!」


言うと同時にブラッドさんの姿がぶれた。


「ふっ」


7メートル以上あった距離が一瞬にして詰められると同時に袈裟切りが放たれた。

それを半歩斜め前に出るようにしてかわすと同時に横に跳んだ。

ツゥーっと僕の頬から血が流れる。

どうやらかわし切れなかったらしい。

以前とは違う。そういうことなのだろう。


「次いくぞ」

「まっ」


今度は左右から同時に剣が迫ってきた。

どちらかが幻影なのかもしれないけど、どちらも同じ圧を伴って襲い掛かってくる。

咄嗟に右の剣に向けて身体をずらして、先にそちらを受けてから反対の剣も受ける。


ギギンッ!!


左右のどちらからも激しい衝突音が響く。

そこへ突然、顎に強烈な衝撃を受けた。

咄嗟に自分でもジャンプして衝撃を逃がし、それでもなお頭がグラグラする。

揺れる意識を何とか戻して下を見れば蹴り上げたであろう足を戻す姿が目に映った。

なるほど。

剣で左右に意識を持って行きつつ、死角となってる下から攻撃したんだ。それも一切の予備動作を見せずに。

そして今も空中に浮かんでいる僕に追撃しようと剣を振った。


「!?」


明らかに剣が届かない位置まで飛んでるのに何を、と思ったけど咄嗟にガードを固めた僕を風の刃が切り裂く。

魔力は感じられなかったから、剣圧だけでカマイタチを生み出したらしい。

でも来ると分かればこっちからも同じ様に風を起こせば打ち消せる。

それを見たブラッドさんは剣を振るのを止めた。

跳んで追撃して来ないところを見ると、空中戦は望んでいないみたいだな。

今は落ちてきた所に必殺の一撃を入れるべく構えている。

だから僕は、上空に吹き飛ばされた状態から空を蹴った(・・・・・)


「なに!?」

「今度はこっちの番です」


流石のブラッドさんも、僕が空を跳ぶとは思っていなかったようで、慌てて構えを解いて僕の顔を狙った一撃を剣の腹で受け止めた。

その視界が塞がれた一瞬を利用して、僕はブラッドさんの左手側にまわり、すれ違い様に脇腹に拳を突きこむ。


「ぐっ逃がすか!」

「いいえ。それはこちらのセリフです!」


ぴったりと背中を合わせる位置に移動する。

この位置なら剣は振るえない。だからブラッドさんは咄嗟に左手が動かして僕を追う。

僕はその捕まえに来たブラッドさんの左手を逆に掴んだ。

さらにその手を巻き込むように誘導すれば、自然とブラッドさんの体が動くので自分も足を動かして渦を作る。

離れた所から見てるリーンさんには、僕達がダンスを踊っているように見えたかもしれない。

その回転のなか、僕が掴んでいた手首を反すと同時に足払いを掛けた。


「な、ごぶっ」


その結果『ギュルン』と効果音を立てそうな勢いでブラッドさんは逆回転しつつ地面に頭から突き刺さった。


「あちゃあ。完全に頭が埋まっちゃったけど、死んでないよね」

『ぐむむっ』


僕の声に反応して手が動いたかと思うと、地面からズボッと頭を引き抜いた。

そのまま手の力だけで、ばく転の要領で立ち上がった。


「ぷはぁ。おい、なんだ今の。

手をつかまれたところまでは分かったが、そこからはまるで自分の意思が誘導されたかのように勝手に体が動きやがった。

まさかあのタイミングで思考誘導系の魔法でも掛けたのか?」

「そんなんじゃないですよ。そもそも僕は魔法が使えないですし。

今のはお婆ちゃん直伝の体術です」


そう答えた所で、僕の頭が後ろから小突かれた。


「こぉら。お婆ちゃんじゃなくてエリーさんでしょ」


その声の方を向くと、いつの間にか白髪の綺麗な妙齢の女性が立っていた。


ソージュのやった投げ技は、合気道で言う回転投げと小手返しの複合技をイメージしてもらえれば近いです。

イメージできない方はYoutubeなどで見てみてください。


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