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Eランクの僕とSランクの彼女  作者: たてみん
第1章:Eランクの僕と彼女
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4-2 素敵なマイルーム計画

よろしくおねがいします。


この物語は過去2作品に比べて、驚くほど進行が遅くなっております。

気が付けば寄り道がすごい事に。

第1話の時間に辿り着くのはまだまだ先になりそうです。

さて、改めて部屋の中を見渡す。

まずは掃除からだね。

出来れば今日中に寝られるようにしよう。


まずは汚れても良い(洗いやすい)服に着替える。あ、着替えるのは下の部屋でだな。

それからアイテム袋から箒とちりとりと麻袋を取り出して、大雑把に床の埃絨毯を回収していく。

すごいな。埃だけで袋がいっぱいになったよ。


続いて窓を開けていく。

一瞬ちゃんと開くか心配になったけど、無事に開いていく。

そういえば、壁や床もほとんど痛んでいないし、保護魔法が掛けられているのかもしれないな。


……そうして掃除を続けること4時間。

埃一つないっていうと大げさだけど、見違えるように綺麗になった。

これならケイ達を招待しても大丈夫だね。


そこでふと、窓が目に入った。

屋根裏部屋の窓の外といえば、当然屋根だ。

そこからの眺めはどうだろうかと興味がわいて窓から出てみることにした。


「わぁ」


流石に同じくらいの高さの建物がいくつもある学園は見渡せないけれど、街の方は低い建物が多いので外壁まで見渡せる。

東にミスリニア山脈、西に竜の山の稜線が見える。

これなら朝陽、夕陽がとても綺麗に映えるだろう。今から楽しみだ。

また、傾斜角20度ほどの屋根は油断しなければ落ちることもないので、天気の良い日はここで読書や日向ぼっこをするのも気持ち良さそうだ。


(ぐぅ~~)


あ、そういえば掃除に夢中になってお昼を食べてないな。

家具もどうにかしないといけないし、一度街に出よう。

部屋に戻って埃まみれになった服から、いつもの服に着替えて下の階に降りる。



(ヒソヒソッ)

(あいつが……?)

(……らしいぞ)


ん?

なんだろう。

他の寮生たちが僕の方をちら見しながら囁き合っている。

あ、もしかして僕が屋根裏(あんないい)部屋に住むことが広まってるんだろうか。

でも部屋を決めたのは学園側だから、部屋の文句は学園に伝えて欲しい。

ただ、その囁きは寮を出て学園の敷地を出るまで続いた。

ということは、部屋の事じゃなかったのかな。

まあその内分かるよね。


その時は、それ以上気にせずに僕は街へ出掛けた。



そうして、屋台で買った果物を齧りつつ、冒険者ギルドの掲示板を確認する。

冒険者ギルドには街の中でのトラブル解決や、店の手伝い、荷物運び、臨時バイトなども依頼が来る。

なので上手い具合に家具か、その材料が手に入りそうなあれば良いんだけど、そんな都合の良いクエストは無いかな。


「一応、ございますよ」

「え、あるの!?」


受付カウンターのいつもの女性に確認したら、あっさり良い返事が返ってきた。


「はい。幽霊屋敷の除霊をして欲しい、というものです。

何でも前の家の主が、寝室で自殺をしたのですが、

それ以来、その屋敷に幽霊が出て建物に入った人達に悪さをするそうです。

依頼主は寝室にあるものは縁起が悪いので全て廃棄したいと仰っています。

ですので、そう言ったいわく付きのものでも良ければ、となりますが。

あと追加情報で、以前、聖魔法に長けた方がこの依頼を受けましたが失敗しております。

また、依頼に失敗した場合でも報告を上げて頂ければマイナス査定とはなりません。

如何なさいますか?」

「わかりました。解決方法はまだ思いつきませんが、一度行ってみます」

「畏まりました。ではこちらがその屋敷の鍵になっています」


差し出された鍵を受け取って、冒険者ギルドを出る。

それにしても聖魔法で倒せない幽霊か。



新入生はともかく在校生の多くには、既に旅装束を着たEランク新入生の噂は流れています。

他の新入生は小奇麗な服装なので、一目瞭然です。


########


家具探しに出たはずが、いつの間にか幽霊退治をする事になったソージュ。

無事に幽霊を退治できるのか、そして幽霊の正体とは。


次回:幽霊屋敷にて


最近、次回予告のネタバレが辛い。

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