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Eランクの僕とSランクの彼女  作者: たてみん
第3章:だから僕と彼女はここにいる
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33-2 Gの対処法

よろしくお願いします。


ふぅ、なんとか。

街道を塞ぐようにして立つ男達。

彼らの共通点は見た目が清潔ではないこと、気配が澱んでいること、薄ら笑いを浮かべてこちらを見下していることなどが挙げられる。


「りーんちゃんはこの人たちが何か分かる?」

「えっと、嫌な人たち?どことなく、あの村の人たちに似てる気がします」


あの村っていうのは、僕がりーんちゃんを助けるきっかけになった村の事だろう。

なるほど。確かに小さな女の子を家畜のように扱うあたり、似ているのかもしれないな。

まぁ、過ぎた事だからあの村のことはいいや。


「この人たちは通称『G』って呼ばれる人たちだよ」

「ちょっ、待てや!!誰がゴキブリだ!!」

「あ、訂正すると、口喧しいGだね」

「て、てめぇ」


ちなみにこの会話、男達の手前3メートルのところでしている。

つまりは向こうにまる聞こえだ。

僕は青筋立て始めた男達を無視して説明を続ける。


「見た目が人間っぽいから、町中だと面倒なんだけど、こういった人気の無い場所に居た場合で、かつこちらを狙ってきた場合は、魔物同様に処理するようにね」

「はい」

「もちろん、勝ち目が無さそうな場合は近づいてはダメだからね」

「分かりました」

「クソガキが。大人しくしておけば奴隷商に売っぱらってやろうと思ったが止めだ。

ぶっ殺してやる!おらぁ」


声を上げて襲い掛かってくるGその1。

無造作に錆びた剣で切りかかってきたので、その勢いのまま手首を掴んで後ろに投げ飛ばす。


「どわああぁゴブッ」

「デッカ!?くそっ、やりやがっ、グホッ」


見てはいないけど、音の感じからして頭から落ちたっぽい。

残った2人にも喉元目掛けて石を投げて倒しておく。


「とまぁ、多くの場合、Dランクの冒険者に比べて弱い事が多い。

なにせDランクになれるなら普通に町で食べていけるからね。

そしてここで気をつけないといけないのは、よっ」


僕は更に林の中に2発石を投げる。

すると、投げた先からも呻き声と人が倒れた音がした。


「こういう奴らって、表に立って気を引く役と裏から包囲したり奇襲したりする役に分かれている事が多いから、油断しないこと」

「なるほど。お兄ちゃんはどうして林の中の敵の位置まで分かるの?」

「それは気配探知などのスキルだね。普段から森に入って狩りとかをしてると、ある程度は自然と身につくよ」

「へぇ。それって私にも出来る?」

「そうだね。その辺りのやり方も道中で教えてあげるよ」

「うん。楽しみ」


そこでふと思ったんだけど、りーんちゃんって吸血族だよね。

倒した相手の血を飲みたいとかって思ったりするんだろうか。

聞いておいた方が良い気がするけど、そのまま聞いてもいいのかな。

でも、遠まわしに聞こうにもどう聞けばいいんだろう。


「りーんちゃん。こいつらの血って飲みたくなったりする?」


少し悩んだけど、ストレートに聞くことにした。

僕の質問を聞いて、りーんちゃんは気を悪くした風もなく、首を横に振った。


「ううん。このG?の血は不味そうだからいらない。

前は狩った動物の血とか飲んでたこともあったけどね」


そっか。それなら安心かな。

人間っぽいのを殺して血を吸うって外面が悪いし、こいつらの血って身体に悪そうだからね。

そう思った僕はりーんちゃんの次の一言で固まった。


「今はお兄ちゃんの血が一番好きだよ」

「あ、あはは。それは、うん。ありがとう」


そっかー。この前のあれで味を占めてしまったのか。

でもま、喜んでくれてるしいいか。今のところ僕にも害は無いしね。


そうして僕達は先へと進む。

あ、G達は面倒だから放置。きっと森の魔物たちが美味しく食べてくれるだろう。

……美味しくないかも知れないけど。


G=害虫、害人という意味合い。

この世界ではゴブリンなんかもGと呼ばれることがあります。

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