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Eランクの僕とSランクの彼女  作者: たてみん
第2章:Sランクの私と彼
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22-7 真オーガキング

よろしくお願いします。


リーンさんサイドに戻ります。

Side リーン


人工オーガキングを叩き潰して現れた本物のオーガキング。

スピードはともかく、パワーは圧倒的だ。

それにあの鋼の肉体。

こちらの攻撃がほとんど無効化されてしまう。


「『フリーズジャベリン』」

「ムダダ」


放った氷の槍が、腕の一振りで粉砕される。

死角から急所を攻撃できればダメージを与えられるかもしれないけど、今の状態で強力な魔法の精密コントロールは難しい。


「せめて、夜であればもう少し何とかなるんだけど」


このまま牽制しつつ日が暮れるまで持ち堪える?

いや、それを許してはくれそうも無いわね。


「フンッ、コザカシイ!」


そういって突撃してくるのを横に跳んで避ける。


「グラァッ」

「きゃああ」


直角に跳ね返ったオーガキングのタックルに弾き飛ばされた。

ぐぅ、咄嗟に自分でも跳んだとはいえ、ガードした腕が折れそうだわ。

そうして10メートル以上吹き飛んで着地すると、ミラちゃん達がこちらに向かって来ているのが見えた。


「リーン様、ご無事ですか?」

「ええ、なんとか」

「それにしてもさっき見かけたオーガキングとはまるで別物だな」

「全くね。これでAランク下位だって言うんだからAランク上位はどうなるのかしら」

「それはまあ、ドラゴン級だから。怒らせれば国が滅ぶレベルね」

「そうやって考えると同じAランクでも上位と下位で随分と開きがあるな」

「ですが、それと私達があれに勝てるかは別問題です」

「そうね」


オーガキングは強者の余裕で悠然とこちらに歩いてきている。


「ケイ君だったらあいつの攻撃を受けられたりする?」

「打撃をいなすだけなら何とかなるだろう。だが、突撃を止める術はないな」

「それで十分よ。攻撃を受けながらあいつの手首を狙って」

「承知した」

「私達3人は分散して攻撃。狙われたら全力で逃げに徹します。

それで、ミラちゃんは顔、特に目を狙って攻撃。エルさんは左足、私は右足を集中攻撃して動きを止めます」

「「はい!」」


そこにオーガキングにより大岩が投げ込んできた。


ビュンッ!!

「いくよ!!」

「オオオォ」


ケイ君が叫びながら大岩を飛び越えてオーガキングに突撃を仕掛け、その間に私達はあいつを取り囲むように展開する。


「フンッ」

「なんの。ソージュの攻撃に比べたら止まっている様なものだ」


ガスッ、ガス ギンッ、ガス ギンッ


左手の盾で上手く受け流しながら隙を見て右手の剣で攻撃を加える。

だけど今のところ、良くてかすり傷を与えたれているかどうかと言ったところ。


「くっ、まさに鉄の棒を殴っているようだな」

「フンッ、ヌルイナ。ック!」


ケイ君に注意が向かったところでミラちゃんの魔弾が顔面に叩き込まれる。

流石にそれはダメージになったのか、一瞬怯んだオーガキングがミラちゃんを睨みつけた。


「チッ、チョコザイナ」

「行かせないわ!」


ケイ君を無視してミラちゃんに突撃を仕掛けようとしたところに、私とエルさんで両サイドから魔法を撃ち込む。


「グウッ」

「そこだ!」

ガキンッ!!


更に怯んだところにケイ君の上段切りが頭に入る。


「これで!」

「……いえ、ダメだわ。

!?ケイ君離れて!!」

「なっ、ぐおっ」


突如オーガキングから闘気が吹き荒れる。

一番近くに居たケイ君が堪らず吹き飛ばされた。

更にオーガキングは地面の土を掬い、投げつけてきた。


「フンッ」

「きゃあっ」「くっ」


ただの土のはずがまるで強力な弾丸のごとく私達を襲う。

みんな何とか防御出来たみたいだけど、オーガキングはほぼ無傷だ。

このままじゃ駄目ね。

これはもう、奥の手を使うしかないか。


流石ボスキャラ。余裕の無敵モードです。

そしてリーンさんが期待させつつ次回決着。



そして、何を血迷ったのか、もう1作品(不定期で)連載を始めました。

こちらは日常の心温まる作品になっています。(ファンタジー要素は皆無です)

https://ncode.syosetu.com/n9498fg/


ファンタジー疲れ(?)の方はこちらもどうぞ。

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