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Eランクの僕とSランクの彼女  作者: たてみん
第2章:Sランクの私と彼
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19-3 新しいサークル仲間の誕生

よろしくお願いします。


予定よりずっと早くエルさんが活動していらっしゃいます。

1回戦を終えて校門へ向かうと、先に試合を終えていたミラちゃんとケイ君、そしてなぜかエリュースさんが居た。


「お待たせ。えっと、どうしてエリュースさんまで一緒にいるの?」

「あら、私が一緒に居ては何か問題がありましたか、リーン先輩」

「いえ、そんな事は無いけど、皆は知り合いだったの?」

「はい。エリュース様とはクラスが同じですから」


あ、そっか。SランクとAランクだから講義は一緒になるんだっけ。


「それと……」

「ん?」

「最近、よく近くでお見かけしますので」

「あ、あはは~」


若干温度の下がったミラちゃんの視線に、エリュースさんが乾いた笑いを返す。

あー、なるほど。

ここ最近、エリュースさんの視線を良く感じると思ったけど、ミラちゃん達にも同じ様にしていた訳ね。


「お友達になりたいのに声を掛けづらかったみたいでしたので、先ほどこちらから声を掛けた次第です」

「うむ。改めて友誼を結ぶというのは気後れするものだからな」

「べ、別に私からお願いした訳ではないですわ!」


顔を真っ赤にさせてるエリュースさんも、満更ではなさそうね。

エリュースさんには思うところはあるけれど、悪い人ではなさそうだし、なによりそーくんの事を大事に思ってくれてるみたいだしね。


「よし、そういうことなら、いつもの喫茶店でエリュースさんの歓迎会ね」

「ちょっ、リーン先輩もどうしてそうなるんですか!?」

「それはまあ、リーンさんがスイーツをいっぱい食べる口実じゃないですか?」

「えへっ、ばれちゃったか」

「まあ、いつも通りではあるな」

「そうでございますね」


うぐっ、ちょっとみんなの私に対する評価が気になるところね。

でもでも、美味しいものは外せないし。

そう、スイーツが私を待っているのよ!


……

…………

………………


「という訳で、エリュースさんのサークル参加歓迎会を開催します」

「「おぉ(ぱちぱちぱち)」」


喫茶店に着いた私達は、早速飲み物と今日のおすすめパイを注文して席に着いていた。

あぁ、今日のりんこパイも美味しそうね。


「って、だからどうしてそうなるんですか!?」

「え、嫌だった?」

「い、いやではないですけど」

「ならいいじゃない」

「うぅ。私の中のリーン先輩のイメージがどんどん崩れて行きますわ」

「ま、まあまあ。すぐに慣れますよ」


う、そーくんがフォローしてくれたけど、それってフォローになってないような。


「っと、そうだった。エリュースさん」

「エルで構いませんわ。他の皆さんも」

「あ、うん。じゃあエルさん、今日からこれを着けて」

「これは?」

「負荷魔道具。このサークルの必須アイテムの1つ、かな。

あ、授業でつけてるのよりかなり強力だから、身体強化を全開にしてから起動させてね」

「は、はぁ……あぐっ」


渡した負荷魔道具を起動した瞬間、脂汗を流すエルさん。

うんうん、最初はそうなるよね、やっぱり。

……って、あれ?どこか青褪めた顔で私を睨み付けてるけど、なに?


「ま、まさか、私を、騙したん、ですか?」

「へ?」

「で、す、か、ら。この、魔道具で、拘束して、誘拐など」

「あ、ああ。それは誤解よ。

ごめんなさい、説明が足りなかったわね。悪気は全く無かったの。

それにほら。私達も同じものを付けているのよ。

あと、装着者が自分で起動しないといけないようにセーフティーも追加した改良版だし、

停止も簡単に出来るから、止めたかったらすぐに止められるよ」

「じゃあ、まさか皆さん。いつもこの状態でいらっしゃるの?」

「うん。これに慣れると、持久力とかが凄い身に付くんだよ。

街の外に出るときなんかは、馬に乗らずに走って行くから、出来るだけ普段から身に付けて体力付けておいてね」

「ふ、ふふふっ。そちらのケイさんとミラさんも着けているのでしたね。

分かりましたわ。1年Sランクとしては負けていられませんもの。

これくらい、すぐに、乗りこなしてみせますわ」


そう言いながら、プルプル震える手でりんこパイにフォークを突き刺すエルさん。

うん、この調子ならすぐにでも物にできそうね。



「大会はどうしたの!?」という声が聞こえてきそうです。

だ、大丈夫。準決勝はしっかり書く予定だから。ねっ(汗)

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