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Eランクの僕とSランクの彼女  作者: たてみん
第1章:Eランクの僕と彼女
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3-3 入学試験2日目 剣術テスト

よろしくお願いします。

ようやくEランクらしい話が入ってきます。


……誤字が目立ちますね。

気が付いたところから直して行きます。

ジバンリン暦52年3月11日


入学試験2日目だ。

今日と明日は剣術テストと魔術テストが行われる。

会場が別々なので、受験者も半分ずつに分かれて行うそうだ。

そして僕は今日は剣術テスト、明日が魔術テストだ。


「さて、どうしようかな」

「ん?何がだ」

「ああ、おはよう。ケイ、ミラさん」

「うむ、おはよう」

「おはようございます」


いつの間にか近くに来ていたケイに、僕のつぶやきを拾われてしまった。


「なんだ。ソージュは剣術は苦手なのか?」

「まあ、苦手というか、ね」


僕がそうやって濁すと、色々と察してくれたようだ。


「大丈夫ですわ。昨日の基礎体力テストは実に素晴らしかったと思いますし、入学は出来るのではないでしょうか」

「……そうだと良いんだけどね」

「ま、何はともあれ行くしかあるまい」

「だね。行こう」


そうして僕らは連れだって剣術テストの会場へと向かった。


会場に入ると最初に試験官から挨拶が行われた。


「受験生諸君、良く来た。

いいか。これからテストの手順について説明する。

まず右の棚の中から好きな剣を選んで、その的の案山子を攻撃してもらう。

攻撃は3回までだ。使う武器と3回の合計ダメージにて評価を行う。

攻撃の仕方は上段切りでも突きでも構わないが、あれは計測機能を付けた魔道具だ。

そう易々と切れもしないし貫通も出来ないから気を付けろ」


そして順番に呼ばれてテストを受けていく。


「次、ケイ」

「はい!」


ふむ、どうやらケイはロングソードを使うようだな。


「はぁ!!ふっ!せいっ!!」


袈裟切り、突き、横薙ぎの見事な3連撃だ。

試験官もしきりに頷きながらボードに結果を記入している。


「次、ソージュ」

「はい」


僕の番だ。

僕の使える武器は……武器は、無い。


「どうした、早く好きな剣を選べ」

「あの試験官」

「なんだ」

「僕、剣が使えないんです。素手で殴るとかではダメでしょうか」

「駄目だ。これはあくまで剣術のテストだ。

君以外にも斧が得意な者や、槍が得意な者はいる。

それらを踏まえた上で、一番基礎の武器となる剣でのテストだ。

君だけ特別扱いする訳にはいかない。

……もしどうしても剣は使いたくないというのであれば、このテストは0点だ。

なに、魔術に特化した者もいる。

そちらで挽回すれば十分合格は狙えるぞ」

「そう、ですか。分かりました。

それでは僕は0点でお願いします」

「分かった。では下がりなさい」

「はい、失礼します」


僕は礼をして試験会場を後にした。

はぁ、やっぱりダメだったか。


「ふむ、その様子を見るに、散々な結果だったようだな」


僕を心配してケイとミラさんが会場の外で待っていてくれた。


「うん、僕は金属製の武器は一切使えないから」

「む!?それは呪いの類いか、宗教的なしきたりなのか?」

「いや、実は僕は子供の頃に、家に代々伝わっている精霊武器と契約を交わしたんだ。

その結果、扱えるのは自然に存在するものと辛うじて動植物から出来たものだけなんだ。

だから僕の使える剣はこういうのだけなんだ」


そういって僕は普段、採集や獲物の解体に使っている木製のナイフを見せる。


「なるほど。木刀があれば、と言ったところか」

「うん、案の定無かったけどね。ははっ」


力なく笑う僕を見て、ケイは僕の肩を掴んだ。


「よし、ならばこれから3人で簡単なクエストでも受けに行こうではないか」

精霊武器(木)の制約事項

・金属製武器の使用禁止。石は武器ではなく弾と見なされるので可。ただし石斧は不可。この辺りの切り分けは、その精霊の感覚に依存する。


精霊武器の出番はまだまだ先です。


########


試験が上手くいかなかったソージュを見かねて、

ケイはソージュをクエストへと誘うのだった。


次回:入学試験1日目 気分転換

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