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兄弟とは 2



取り残された私は、兄に詳細を教えてもらうため部屋にあったソファに腰をかけた。

と言っても二人とも幼い為まだ足は地面につかないが。

兄は上着を着て靴をソファの下にそろえる。



「…かっこ悪いところ見せたね。」



自嘲気味に笑い私の頭を掴むと、そのまま自分の体に押し付ける。

昼間の熱すぎる抱擁とはまた違うが、強く抱きしめてくる兄は体が震えていて、私は思わず抱きしめ返した。



「お兄様…ファナはお兄様をこんな風にした奴が大嫌いです。かっこいいと思うお兄様にそんなこと言わせた奴も嫌いです。」


「ファナは優しいね。…これは姉様のしたことではないよ。」


「へ?…じゃあまさか…」



お父様?と発しようとした瞬間扉が音を立てて開く。



「ファナメリア様ああああ!!」



入ってきたのは先程まで寝ていたはずのリリィだった。



いや。夜だから静かにしようよリリィさんやい。


「ミカエル様…!?大声を出してしまい申し訳ございません…!」


「いや、大丈夫だよ。ファナならここにいるよ。」



抱きしめられていた腕が広げられ、リリィの方に振り向くとそこには綺麗な土下座をしていたリリィがいて私は固まった。



うん。なんで土下座ですかね?この世界でも普通に頭を垂れるぐらいじゃないのかな?


「…リ、リリィ。私ならここよ?」


「…………ファナメリア様………?」



うん。そうだよー?我ファナメリアぞー?

はいごめんなさい。私は正真正銘ファナメリアである。



頭を上げ私の姿を見つけリリィは、昼間みたいにまたその綺麗な瞳いっぱいに涙を浮かべながら、良かった良かったとうわ言の様に呟いていた。



「…ファナメリア様がお部屋にいらっしゃらず、しかも布団がめちゃくちゃに荒れていらっしゃったからもしや誘拐に遭われたのかと…!!」



すみません!!!



布団はリリィに被せようと、ベッドから引き出そうとした私の所為であり、しかもそれをそのままにしてしまったのだから、誰だってびっくりするだろう。

兄がいる手前、心の中でスライディング土下座をする。



「廊下に出てみればまだ光の点いていたお部屋がありもしやと思い、このお部屋に入らせて頂いてしまったのですが…そこにはミカエル様と抱きしめられていたファナメリア様がいらっしゃるので私…私…!!」



すごいなリリィの状況説明…。

顔を手で覆い泣きながらも、私を探していたというリリィの髪は少し崩れていてメイド服もシワが出来ていた。


まだ14歳と言っていたリリィには、私が少しでも居なくなればこんな風に心配してしまうのかと若干引きながらも申し訳なかった。



「…ファナ。また明日教えるよ。今日はもう寝よう?」



まだ正確な情報も貰っていない私は兄の服を反射的に握りしめていた。



「お兄様と一緒に寝たいです…!」


「………え。」



確実に今間があったぁぁぁあ!!やっぱり引きますよねぇぇえ!!



硬直している兄を置いて私は、俯きながら心の中で地面に手をついていた。

兄が出した間を考えると本当に泣きそうになり、掴んでいた服を離そうとすると、硬直していた兄が逆に私の手を掴んだ。



「…へ?」



俯いていた顔を上げるとそこには嬉しそうに笑う兄がいて、掴んだ手を握りながらソファから降りようとするので、リリィがつかさず手伝ってくれた。



「ファナ。ありがとう。」



兄が降りながら小さく呟いた言葉はあまり上手く聞き取れなかったが、ソファの下から見えた兄の笑顔は先程までの蒼白さは無くて私もつい笑い返してしまった。




まだ初心者で小説の設定があやふやなので修正しながらの更新になります…!


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