学校とは 18
会話の初めと言えば、話題探しだ。
エドモンド殿下もどこかソワソワしながら、何故か私の手元を見ている。
手元には、前に兄殿下から借りたあの2冊の本。
あの後知ったのだが、国語の方の本は基礎中の基礎で、俗に言う「猿でもわかる国語」という感じだった。
我が兄に苦笑されながら教えてもらったが、知った後あの時ユリウス殿下を見直したと思った自分を殴りたいと思った。
いや、まだ私5歳ですし?
ユリウス殿下も8歳だから、素直に学んで欲しいって気持ちだったのかもしれない。
まぁ、そう思ったら幾許か気は休んだ。
怒りの矛先が分からなくなったというのもある。
だってこの兄殿下、薬学の本も渡してくれたんだもの!!怒るに怒れないじゃない!!
おっと、話が脱線しかけていた。
「…エドモンド殿下は本が好きですか?」
「…!あぁ、本は沢山の知識があるから好きというよりも、尊敬している。」
おぉ、考え方が結構大人だこの子。
おばちゃん思考になりかけているが、まぁ精神年齢はもう元々いた世界ではとうに成人していたから。
そこはしょうがないと言い聞かせよう。
うん。私はおばちゃん。
すると横にいた兄殿下が、何か閃いたのかすごくいい笑みを浮かべた。
「もうすぐしたら、もう1人の弟も連れてくるし、4人で図書館へ行こうか。」
え。
今、聞き捨てならない言葉を言ったぞこの人。
もう1人の弟だと…??
私は今すぐにでも逃げ出したい気持ちに心の底から溢れた。
いや、言われてたけど。
弟達に会わないかって…言われてたけど。
展開が、急すぎるよ!!!!!!!!




