学校とは 15
目の前に広がるこの景色はなんだろうか。
藍色を基調とした部屋に金や銀の装飾品。
藍色を基調としているからか、それらの装飾品があっても決して華美過ぎず、素朴過ぎず。
そして清潔感のある部屋。
だが、私が問題視しているのはそこではない。
部屋の中心にいる二人の人物。
その中の一人はこちらへ手を陽気に振り、にこやかに微笑んでいる。
私はとりあえず笑顔を貼り付けるしかなかった。
微笑みながら近づいてきたのは、つい先日あったばかりの王太子であるユリウス殿下で。
「よく来たね、ファナ。」
「お招き頂きありがとうございます。王太子殿下。」
「もう、ユーリでいいって言ってるのに。」
ふふっとそう彼は微笑むが、先程より何故か圧を感じてしまったのは、私の勘違いではないと思いたい。
「…善処致します…。」
「うん。それならいいよ。」
この人と話してると私の胃が成人する前に破裂しそう……。
心の中でため息をつきながらも、殿下へ視線を移すと殿下の横にはもう一人少年がいた。
それは艶のある黒髪をもつ澄んだ空色の瞳の少年だった。
服装は明るい青のベストに白いシャツと貴族らしさが感じられる服装だった。
というかこの人どっかで見たことある様な…。
それにしても綺麗な黒髪だ。
襟足辺りで切りそろえられた後ろ髪は少し風に揺られるだけで、さらさらと流れる。
私の視線に気づいたのか殿下がふわりと微笑みながら少年を私の前に出してきた。
少年は殿下の行動が予想にもしていなかったのか、目を見開いて殿下の方を見ていた。
「うわ…!?あ、兄上!?」
………………ん?
今なんと…………????
頭の上ではてなが乱舞する私をよそに殿下は、笑みを深めて少年の肩に手を置いて話し出した。
「ファナ、この子は僕の弟。ほら、エド。紹介は?」
「う、…ファナメリア嬢。お初にお目にかかる…エドモンド・ベルリア・フォンガードだ…。」
……………うわぁお…………。
また出てきたよ!攻略対象おおおおおお!!!!
全力でこの場から逃げたい私を誰か許せ。
すみません…!修正と更新をしました!




