学校とは 14
カオスな勉強会を終えてからその数日後、私は口をあんぐりと開け、目を見開いて唖然としてしまっていた。
だって、数日前来たばかりのユリウス殿下がまた目の前にいるのだから。
しかもいい笑顔を浮かべていて、逆に怖い。
家の正面玄関で後ろにいる従者がきっちり列をなして、その1番前に殿下が笑っているという図で。
これこそ何なんだ。
兄に用なのかと、兄に視線を移すと兄も口をぽかんと開け固まってしまっている。
あれえええ!?
違うのかとまた殿下に視線を移すと、殿下は更に笑みを深くして今度は手を振ってきた。
私のすぐ後ろにいるお父様かと、後ろへ首を捻ると真顔で固まっているお父様。
なんでだぁぁあ!?
というかお父様固まってるの初めて見ましたよおぉ!?
父の新しい一面を自分の目で見られた嬉しさの反面、振り返った先にいた殿下が何を言ってくるのか不安があり、私の心中は荒れ始めていた。
その数分後、何とか現実に戻ってきた両親や兄と共に挨拶を交わし、とりあえず室内に案内した。
室内に通されるや否や、殿下は私にあるものを渡してきた。
それは青色の少し厚みのある本と橙色の2cm位の薄い二冊の本で。
本の表紙には名前だろう文字の羅列があったが、正直一文字も分からない。
「…?」
「青色の本は君が数日前勉強していた薬学の本。基礎もかなりしっかり出来ているみたいだから。橙色の本は国語が身につけられる様に簡単な文字と文法の練習が出来る本。」
殿下は一つ一つ本を指しながら、そう説明してくれた。
後半あまり聞きたくないような言葉が出てきたが、そこはとりあえず無視しておこう。
「…薬学の本…ですか?」
「うん。君は薬学が好きみたいだから。」
ふふっと口元を隠しながら優雅に笑い、後付けに「でも残念ながらこれは図書庫の本だから、あげられないんだ。」と言った。
薬学の事を学べるならいいか。
しかもその図書館に行けば、まだ本があるって事だよね…!!
私は感動を隠せず、口元が緩むのを感じながら、それらの本を抱きしめた。
「…!!ありがとうございます。」
「それと、もう一つ。」
もう一つ?
首を傾げると、殿下は更に笑みを深めて何故か私の手を取った。
「ファナメリア嬢。僕の弟達に会ってみないか?」
は??
この時の私はただ、戸惑いを隠せず口をあんぐりとあけて呆然としてしまっていた。
本当にすみません…!
更新し直しました…!




