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学校とは 12



早速私は、宿題に出されたページを出した。


今回は、回復系統にある薬の名前と作用だ。


因みに、この前やった体力回復もちゃんと名前がある。

その名も『パワーフィル』。


……まぁ、どこかそのまんま感が強いが、そこにツッコミを入れる程、私は野暮ではない。


うん、まぁ…聞いた時にちょっとだけ心の中でツッコミをしてしまったけど。


そしてその後、今手にしているこの本を読んで分かったのだが、『パワーフィル』は上級者向けで今の私には作れない事が分かった。


その理由はあの薬を作る際、まずは液体を作る時、それから液体から固体へと変える時にある一定の魔力がなければ出来ないからだ。

私も膨大な量の魔力は持っているが、その一定の魔力も上回っている為、逆に抑制しないと『パワーフィル』の原液が蒸発するか、固定途中で爆発する可能性があるらしい。


母曰く、過去に知り合いにあったらしく、今は法でも条件を満たす様に規定されている。



一応、『パワーフィル』よりも効果はないが、部分部分に効く薬は今の私でも1つは作れるという。


それらの作り方が載っているページを開き、読もうとしたその時だった。



………なんだか凄い周りからの視線が、痛い…。



先程から、視線がこちらに集中している様な気がする。


この前のご令嬢からの痛い視線の様な物ではないものの、こんなに見られるのはご勘弁だ。


ナル…ゲフンゲフン、目立ちたがり屋じゃあるまいし。



文句でも言ってやろうと、視線を本から外すと目の前とすぐ横には、口をあんぐりと開けて完全に固まっているエレンと殿下、斜め前には机へ体を突っ伏して震えている兄がいた。


なんだこれ。



「……あの?」



「…ファナメリア、それ分かるの…?」



私が声をかけたことで我に返ったのか、横にいた殿下がそう聞いてきた。


…?そりゃあ、分からなかったら持ってこないでしょ。


多少の疑問を持ちつつも、なるべく不敬だと思われない様に殿下に笑顔ではい、と返事をした。



「基礎ってお母様が。普通ですよ?」



「あぁ、基礎、基礎ね。………普通じゃないから!!」



立ち直ったのか、キレのあるノリツッコミをした兄は青筋を立てまた机に突っ伏してしまった。

やっとこさ、現実に戻ってきたのかエレンも、1度自分の胸に手を置いて小さく深呼吸をしたかと思うと、私の持っていた本の題名を教えて欲しいと言ってきた。



……ええー。めんどくさ…。



私はそう思いながらも小さく口を尖らせて、本の表紙を出した。

一応、この世界の文字はちまちまだが、薬学の為に勉強していたので多分、読めるはず。



だが、私は甘かった。




「…えと、『薬学の』…??『発展と基礎』…です。」



「…?」



「その、…お母様に教えて貰った以外の問題の文字はまだわからないです…。」



くそう、ここまで分からないとは…。


所々分からない文字をすっ飛ばして読む私に疑問を持ったのか、エレンは首をこてんと傾げた。


だが、徐々に小声になっていく私の言葉を、首をうんうんと上下に振りながら聞いてくれたので何とか、疑問は解けたと思いたい。



「…じゃあ、もしかしてそれ文字じゃなくて数字を見て解いてるの?」


「?はい。」


「うわぁお。」



ええー…。


どうしてそこでまた固まるかな。


エレンが今度は若干引き攣っている笑顔を浮かべ、固まってしまった姿を見て、私も流石に遠い目になり、小さく溜息をついてしまった。



ちらりと殿下の方を横目に見るとそこには何故かお腹を抑え背中を丸めている彼の姿があった。


なんでだ。



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