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学校とは 3



母に一通りあの後の事を教えてもらったが、まだ一つある。



「お母様、どうして私はここで寝ていたのですか?」



自分の下にあるベッドを指差して示すと、母は「ああ、それね。」と嬉しそうな顔をした。



「ふかふかでしょう?その人にとって快適な環境にいれば魔力も回復しやすいから。」



頭を撫でながら布団を軽く押し、「ふっかふか~。」なーんて言うので多分私は母の性格に似たと思う。


つまり、私はあの時魔力を意識がなくなるまで使ってしまい、ここで回復させてくれていたと。


それなら納得できる。


ふむふむと頷くと母は「でもね。」と話を続けた。



「ファナの場合、元々魔力は膨大にあるからあまり意味がなかったみたいなのよね。ふふっ。流石私の子。」



……人の意見を根底から覆すような事をさらっと…っ。この人さらっと…っ。

言ったぞ、おい………。


私は暴発したが死にはしなかった。

それは元々持つこの膨大な魔力のお陰だったのだろう。


つまり、同じ歳の子が同じ暴発したら死に至っているか、魔力がほぼない状態でこの部屋の様な場所で回復させるしかない。


それが私の場合、その暴発した時の魔力分が他の子の持つ魔力分と同じだったという訳で。



………おうふ。



軽くチートな事を肯定されたような気がして、私は心の中で撃沈した。





それから、数時間は母と談笑することになり、ついでにさりげなく薬学の事を教えてもらった。


何故なら、この歳の子どもは多分薬学になど興味なんてない筈だからだ………。



あうぅ……早く堂々と学びたいのに!!



だけれど母はそんな私の考えを知ってか知らずか、自分の知っている知識を教えてくれた。

中でも興味があったのが薬を調合する時に魔力を通して作る技術だった。



「ちょっとだけやってみましょう。ファナ、見ててね。」



そう言って母は幾つかの薬草を出すと机に置き、青銅色の小さな鍋と木の棒を持ってきた。



おおー!!ファンタジーによくある魔女の鍋みたい!



嬉々として目を輝かせながら見ると、母は一つずつ薬草を鍋に投入していく。

そしてすべての薬草を入れると、歌を歌うように何かを呟き、傍らにあった少し太い木の棒でかき混ぜていく。


すると、鍋全体が淡く光り始め、段々その光が大きくなり部屋全体を包み込んでいく。


光はすぐに収まり、何かが完成したのか母は鍋の中から何かを出した。


それは?と首を傾げると、母はふふっと笑いながら自分の手を広げてそれを私の近くで見せてくれた。


それは、緑の光を伴っている小さな石の様な物体だった。



「出来上がり、これが体力の回復薬。綺麗でしょ?」


「綺麗です…!!お母様…私にもこれは作れますか?」



私がそう言うと母は、更に笑みを深くして私の頭を撫でてきた。



「ええ、私が教えてあげるわ。けれど、もうちょっと基礎をもう少し勉強しましょうね。」


やったぁぁあ!!

母公認!!



心の中でガッツポーズをしながら、母に抱きついた。



「ありがとうございます、お母様!」



嬉しさを隠しきれない。


そんな私を見た母は一瞬目を見開いて、けれどすぐに笑顔に戻って、「ええ。」と嬉しそうに言ってくれた。


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