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兄弟とは 11




おっと、話が逸れた。



そうそう、兄が攻略対象の様な”ミカエル”になってしまうのは家庭環境である。


ミカエルには血の繋がりが半分しかない姉と、繋がった妹がいるのだが、まぁ言わずもがなレミーナお姉様と私、ファナメリアである。


確か姉とは親も違うことから対立していたのだが、姉の母から暴力を受けているのにも関わらず、姉は素知らぬ振りをして父も我関せずと言った最悪な家庭だったのだ。


産みの母である我が母も、ある事件をきっかけに暴行を知ることとなるのだが、妹の私といえば…幼いながらも暴行を受けている兄に母じこみの「いたいのいたいのとんでけー」で回復をしていたのだ。




あれ…寧ろしなければ発見早めたのでは??




あはは、私馬鹿じゃねとか頭を抱えながらまた空を仰げばそこには光がいた。

うお、眩しいなぁ。



『いやいやこれもそうだけど、おかげでミカエルの拠り所君になったんだからね!?』



焦りながら私の考えを否定するもんだから、逆に救われる。


だが……

そう、これだ。


他にもあるのだがこれも含めて、ミカエルは優しく自分を守ろうとする妹のファナを、絶対に家からも外からも護ろうと騎士になる為努力するのだ。


それはもう攻略対象となる時は、国で1番強いと言われる”空の騎士団”副団長とまで言われるぐらい。



お兄様ぇ……。



兄の愛情を素直に受け取っていいのか良くないのか、再び頭を抱える4歳児であったりもします。


さて、また話が脱線するところだった。と自分に言い聞かせ咳払いを1つしてまた兄のいや、”ミカエル”の事を考えてみたのだが、中々に史実であるゲームとはかけ離れてきている。



きっかけとなる事件は、そう簡単に言うと姉と姉の母が仕組んだ監禁事件である。



姉の母が兄を傷つけたという証拠を兄自身が見つけ、それを母に知らせると意気込んでいた所、姉に見つかってしまう。


勿論姉は自分の生活を守りたいが故にその証拠ごと、兄を自分の部屋にある隠し部屋に監禁するのだ。


姉は姉の母に言いつけ、姉の母も素知らぬ振りをして3日間ミカエルを食事も与えずに放置するのだが、そこでまた登場するのが私、ファナメリアである。


いつも自分を見てくれる兄が来てくれないと、母に泣きついたところ兄の従者であるルディがいたのだがその彼の表情も険しく、もう3日間いないのだと知ることになる。


ファナメリアはそれを聞き兄を探そうと屋敷中を泣いて探し回りそれを見つけた他の従者が兄を姉の部屋の前で見かけたと言う。


ルディはその事実を知りファナメリアを連れてまた母の元へ訪れる。

母は知らせを聞き武器を持って姉の部屋へと急ぐのだが、この武器というのが、中々に物騒で社交界で言う武器はよく話すこととか地位の事を言うのだが、母は違う。



扇に仕込んだナイフを使うのである。




…………うーん!!お母様さっすがぁ!!!!




そろそろ黄昏そうになる私を誰か助けてくれ。



姉の部屋に着いたとき母は姉の母と対峙をするのだが、その時の母は誰にも負けない強い気迫があり、姉の母もたじろぎ部屋から出てきた姉も涙を浮かべるのだ。


姉が出てきた瞬間を狙って、ルディが部屋へと侵入したのだが兄は見つからない。


魔力の探知ができるルディは、ミカエルがここにいると確信していたが同時に彼の魔力が小さくなっていることを感じ、憤怒で魔力の暴発をさせてしまう。


それにより、部屋の奥にあった本棚は壊れ隠し扉が見つかりやっと兄は救出されるのだ。




おおう、ルディ大活躍…。



救出された兄は衰弱し、意識も混濁していたが母が回復術を行い意識は回復翌日にはベッドで半身を起こせるまでになった。


発見に助力したが、泣いてばかりの私は兄にとってより守らねばならない対象になり、そして兄はその時自他ともに認めるシスコンになると宣言したと………




はぁ………若干兄が残念なイケメンに……




そこまででミカエルルートを思い出して1つ所ではなく、色々食い違っているのだ。

確かに姉の母が兄に暴行していたのは確実だが、それを咎めるのは兄ではなく姉になっているのだ。




『そうだね。そしてもう1つ。ストーリー上、事件が起きる前ファナメリアは自分から姉の部屋へと訪れはしないよ。』



「…え…?」



『良かったね。これからレミーナはミカエルの代わりに監禁される。ミカエルは無事なままだ。』




何を当たり前の事を言っているのだろう。



「まぁそうだけど…レミーナお姉様は助けるよ?」




瞬間光は吹き出し、笑いながらその姿を伸縮させ横に伸びたり、縦に伸びたりはたまた縦に縮んだり……生きているようにしか見えない光を私は摩訶不思議な物を見ている…としか思えなかった。



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