兄弟とは 7
姉への部屋訪問事件(?)から数日が経ち、私はピアノのレッスンをしていた。
この家の魔力は音楽によってその増長をすると言われている。
魔力が増長するというそれは、力を磨けば磨くほど家の者に限らず、血の繋がりがない他人でも対象になるという。
私の場合まだまだで、魔法もはっきりいってしょぼい。
でも他人にも使えるようになればそれだけで、国から重宝される事が分かっている。
父からの命令でもあるので仕方ない事でもあるが。
だが、私には夢がある。
この世界で薬学を学びたいのだ。
前世が薬剤師であったからこその夢でもあるのだが、薬を学ぶ為にはそれ相応の学力は勿論この世界では魔力が必要になってくる。
その為私は今自分の魔力を制御の練習をしている。
ただ…1つ問題がある。
ちらりと横目で見れば、そこにはお兄様と後に控えているルディ、それから…薄桃色の髪…
誰だよ…お前。
お兄様とコソコソと談笑しているのが、少しだけ聞こえるため多分友人かなんかだとは思うが、弾いてる途中にちらりと薄桃色の髪が見える為はっきりいって凄く気になる。
やっと弾き終わりピアノの先生からの賛辞を受けたが、兄からは何度か音が外れてしまったと注意を受けてしまった。
兄は音楽と武術に関しては厳しい。
母も、最近ピアノを習う私の為に歌を歌ってくれる時があるが1つ音を間違える度、横で兄の引き攣り笑いが刻まれていた。
「…ごめんなさい…。」
「でも凄かったよ。」
と注意してきた兄の後から声がかかる。
散々演奏中気になった薄桃色の少年だった。
サラサラとした艶のある薄桃色が、日にあたりキラキラと反射する。
前髪は少し長く隙間から見える深い藍色が、とても綺麗で私はそちらに目が行ってしまった。
兄の様にまだ幼いながらも整った顔で、優しい微笑をしている。
身なりは整っている為、やっぱりどこかの貴族のお坊ちゃまで兄の友人なのだろうと位置づけた。
この世界美人多いなぁ…
「君の名前は?ミカエルから妹だとは聞いているんだけど、名前は聞けなくて。」
「ファナメリアです。」
「ファナメリアか、ファナって呼んでも大丈夫?」
少し視線を上げると優しく微笑む少年が首を傾げている。まだ幼いと思うのに少しだけ色気があり、思わず「はい。」と頷いてしまった。
「えと…貴方のお名前も聞いてもいいでしょうか。」
「うん?僕?僕はエレン。エレン・ベルリア・ターナー。ミカエルの友人だよ。」
エレン・ベルリア・ターナー。
どこかで聞いたことあるような無いような…。
頭を捻っていると、頭がズキリと痛み始める。
まるでこれ以上考えるなと、本能が訴えているようで私はそれ以上考える事をやめてしまった。
考える事を諦めてしまった事が、あんな事に繋がってしまうなんてこの時の私には分かってなかった。
すみません!修正しました…
エレンの瞳の色変更しました 青→藍
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