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契約テディベア  作者: 笠凪あずき
復讐開始
5/8

地獄が始まる

「な、んだよっ・・・!?キモいキモいキモい!!!こっち睨んでんじゃねーよっ!!」

いつもとは違ったただならぬ殺気を感じ取ったのだろう。

一人の茶髪女子が怯えたように叫んだ。

だけど、同じグループの女子共はまだゲラゲラと甲高い声で笑っている。

「えー?なになに?真理ってばこんな豚にビビってんのー?」

「真理はチキンだから仕方ないよ!」

「うっわー、珠理奈ひっどぉっ!」

更に笑い声は大きくなる。真理と呼ばれた茶髪女子は、顔を真っ青にしてこちらを見ている。

私は大きく目を見開いたままニヤリと笑った。

そして、鞄についたテディベアのストラップを、鞄からブチッと引きちぎった。

掌にあるテディベアを見つめた後、真理をもう一度睨む。

なぜって、こいつが、真理がこのグループのリーダーであり、いじめの主犯格だって知っているから。

「安心して下さい。立花真理さんとその他の皆さん。クラスメイトの皆さん。今からちょっと怖い事が起こるかもしれないけど。」

「ひっ・・・!あぁ・・・っ、うぁぁ・・・!?」

「すぐに楽に殺してあげます。」

そう言って私は顔を上げ、テディベアを口の中に放り込む。

ゆっくりねっとり咀嚼して、口の中でバラバラになっていくテディベアを徐々に胃に押し込む。

味なんて感じない。たとえ不味くても、私は何も感じない。

私の行動に誰もが息を呑む。さっきまでの騒がしさすらない。

ごっくんと全て飲み終えた私は、手始めに珠理奈という女子を殺すことにした。

自分に向けられた視線に気づいたのだろう。そして悟ったことだろう。

『ああ、最初はわたしなんだ』って。

逃げ出そうとするクラスメイトを見つけた私は、机や椅子や棚をなどを自由自在に操って、教室内全てのドアと窓を封鎖した。

ドンドンと壁に音を立てながら、机や椅子が積み上がっていく。そして、数分もしない内に、教室内に大きな堀のようなものが出来上がった。

「ああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!!!!俺の腕があああああああああああああああああああっっっ!!!!!!!!!!!!!」

一人の男子が、赤く染まった自分の右腕を抱えて叫んでいる。

さっき逃げ出そうとした男子だ。

急に迫ってきた机に腕を持ってかれたのだろう。

近くにいた生徒は泣き叫び、狂ったように頭を掻き毟っていた。

どうして自分がって思ってるでしょ。

それはあんた達が私をいじめるからだよ。

お前らなんて、お前らなんて、


「うるさい、黙れ。」


死ねばいい。



私は掌から真っ赤に燃える炎を生み出すと、その男子生徒に向かって静かに放った。

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