無感情
ガタンっと、自分の靴箱を開ける。
と、いつも通りの紙くずとゴミくず、と、猫の死骸。
前までの私は、靴箱いっぱいに入っていたゴミだけで泣いて、だが最近はそれになれ、生き物の死骸には私のせいでごめんねと同情して・・・。
だけど、今はその同情すらも湧き上がってこない。
靴箱に入っているものは全てゴミ、みなしている。
昨日のカラスの死骸には同情してたんだけどね。
今の私には感情なんてない。
■教室
躊躇なく教室の扉を開けると、上からコンパスとハサミが落ちてくる。
どうりで扉が少し開いてたわけだ。
そのせいで右頬が切れちゃったよ。
痛くないけど。
いじめの主犯格の皆様方は、窓際に集ってヒソヒソ話してますよ。
あほらしい。笑えてくる。
今の私は無敵に等しいから、何も怖くはない。
あ、今のちょっとイタイ人のセリフかも。
とか、どうでもいいことをふと考えて、ふっと吹き出した。
『なんであいつ笑ってんの?まじキモイんですけど』
『ドMなんじゃね?ブス豚クソビッチじゃんか、ウケるっ』
『てか、まじで早く死ねばいいのにー』
幼稚だね。お前らは集わないと意見も言えないのか。
お前らはそんな下らない陰口しか言えないのか。
お前らは貶すことしかできないのか。
お前らは、そんなことでしか一緒に盛り上がれない人間を〝友達〟と言うのか。
まあいいさ。やりたきゃとことんやればいい。私はなんとも思わないから。
苛立ちも、悲しみも、痛さも、喜びも。
今の私には何も、感じることできないから。
なぜってそりゃあ、
『感情』を消したから。




