表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

YOU

作者: 綾姫

アタシが何か悪い事した?

あなたの事好きになったのが悪かった?


全部嘘でも構わないカラ

アタシの前から消えないで



アタシの好きな人…優

◆◇◆◇◆YOU◇◆◇◆◇

本当はアタシと出会う前から結婚の約束があったんでしょ? それを回避するためにアタシを利用した…


アタシ本気で好きだったんだよ。今でも好きなの。優がアタシを見てなくても…アタシの頭はあなたで一杯。




初めて出会った日,優はとてもいい印象だった。今時の若者だけど,まれにみる好青年。そんな優と話すのが楽しくて楽しくてたまらなかった。仕事終わって疲れてるのに,毎日メールくれて,アタシはもぅ恋に落ちていた。


でも…別れは突然。

もぅ連絡とれない。その言葉の意味がわからなかった。 それから一ヶ月が経ったある日,友達が言った一言『優,結婚したんだって』 嘘でしょ,意味がわからない。

その相手は優の元カノだった。優自身も元カノの事は嫌いと言っていた…でも…言った事とは裏腹に事態は進んでいた。


元カノは優の子供じゃない別の不倫相手の子供を身ごもっていた。優はそれを認知した。

その事実を聞いたアタシは優の事がどーでもよくなった,と言うより考えたくなかった。それからアタシは優への想いを紛らわすために,いろんな人を見た。でも心に優がいて…次に行く事はできなかった。


結婚した事を聞いてから二ヵ月後,いきなり優から連絡がきた。『ずっと忘れられなかった。好きだ』

ふざけんな,今更になって。でも…嬉しかった。気持ちが繋がった…でも…もぅ遅い。優は結婚している。。子供も産まれる。絶望と希望が入り混じってアタシはどうする事もできなかった。それからの日々は毎日優と連絡を取り合い,本気で好きだと言ってくれた。 もぅ…遅いょ。七月も半ばになり,アタシは友達と祭に行った。そこで見たのは,嫁と二人でいた優の姿だった。 嫁は子供を身ごもっているはず…なのに,お腹はぺたんこ… この時から歯車はずれはじめた。


その夜,優に子供の事を聞いた。『七月の最初に生まれたんだ。言いにくかった。』 何それ。アタシを気遣ったつもり?隠された方が辛いんだよ。


『嫁は正直どうでもいい。嫁に興味ない。必要以外話さない。』そんな事ばっかり言ってた。

そしてまた…連絡が取れなくなった。今度はずっとずっともぅ二度と連絡を取る事はできない。優は…嫁の元へ帰って行った。アタシは失恋よりも裏切られた気持ちが大きかった。


今度こそ次の恋にいくぞ!と想い,一歩踏み出した時,新たな事実を聞いた。


『子供は実は六月に生まれていた。今は優の子供を身ごもっている。すごく幸せらしい。』


1番聞きたくなかった事だった。優はアタシにたくさん嘘をついていた。それに気付かずアタシは優をずっと好きだった。 なんで嫁の事嫌いなのに子供作ったの? 何で子供が生まれた時までごまかしたの?


よく『大切な人には幸せになってほしい』とか言うけど,アタシはそれを望むほど強くない。不幸になればいいのに…なんで優だけ幸せになってるの…何もかも信じれなくなった。裏切り…裏切られたと思うのに…すごい腹が立つのに…優の言った事が全部嘘でも…アタシはまだあなたを忘れられない。


神様…わがままはもぅ言わない。だから…アタシを優の側に居させてください。

何回神様に祈っただろう。叶わない恋に触れて初めて思った。あなたが欲しい。


報われない恋に触れて初めて感じた。あなたが愛おしすぎる。


アタシ…優が好き…

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 主人公の気持ちがよくでています。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ