YOU
アタシが何か悪い事した?
あなたの事好きになったのが悪かった?
全部嘘でも構わないカラ
アタシの前から消えないで
アタシの好きな人…優
◆◇◆◇◆YOU◇◆◇◆◇
本当はアタシと出会う前から結婚の約束があったんでしょ? それを回避するためにアタシを利用した…
アタシ本気で好きだったんだよ。今でも好きなの。優がアタシを見てなくても…アタシの頭はあなたで一杯。
初めて出会った日,優はとてもいい印象だった。今時の若者だけど,まれにみる好青年。そんな優と話すのが楽しくて楽しくてたまらなかった。仕事終わって疲れてるのに,毎日メールくれて,アタシはもぅ恋に落ちていた。
でも…別れは突然。
もぅ連絡とれない。その言葉の意味がわからなかった。 それから一ヶ月が経ったある日,友達が言った一言『優,結婚したんだって』 嘘でしょ,意味がわからない。
その相手は優の元カノだった。優自身も元カノの事は嫌いと言っていた…でも…言った事とは裏腹に事態は進んでいた。
元カノは優の子供じゃない別の不倫相手の子供を身ごもっていた。優はそれを認知した。
その事実を聞いたアタシは優の事がどーでもよくなった,と言うより考えたくなかった。それからアタシは優への想いを紛らわすために,いろんな人を見た。でも心に優がいて…次に行く事はできなかった。
結婚した事を聞いてから二ヵ月後,いきなり優から連絡がきた。『ずっと忘れられなかった。好きだ』
ふざけんな,今更になって。でも…嬉しかった。気持ちが繋がった…でも…もぅ遅い。優は結婚している。。子供も産まれる。絶望と希望が入り混じってアタシはどうする事もできなかった。それからの日々は毎日優と連絡を取り合い,本気で好きだと言ってくれた。 もぅ…遅いょ。七月も半ばになり,アタシは友達と祭に行った。そこで見たのは,嫁と二人でいた優の姿だった。 嫁は子供を身ごもっているはず…なのに,お腹はぺたんこ… この時から歯車はずれはじめた。
その夜,優に子供の事を聞いた。『七月の最初に生まれたんだ。言いにくかった。』 何それ。アタシを気遣ったつもり?隠された方が辛いんだよ。
『嫁は正直どうでもいい。嫁に興味ない。必要以外話さない。』そんな事ばっかり言ってた。
そしてまた…連絡が取れなくなった。今度はずっとずっともぅ二度と連絡を取る事はできない。優は…嫁の元へ帰って行った。アタシは失恋よりも裏切られた気持ちが大きかった。
今度こそ次の恋にいくぞ!と想い,一歩踏み出した時,新たな事実を聞いた。
『子供は実は六月に生まれていた。今は優の子供を身ごもっている。すごく幸せらしい。』
1番聞きたくなかった事だった。優はアタシにたくさん嘘をついていた。それに気付かずアタシは優をずっと好きだった。 なんで嫁の事嫌いなのに子供作ったの? 何で子供が生まれた時までごまかしたの?
よく『大切な人には幸せになってほしい』とか言うけど,アタシはそれを望むほど強くない。不幸になればいいのに…なんで優だけ幸せになってるの…何もかも信じれなくなった。裏切り…裏切られたと思うのに…すごい腹が立つのに…優の言った事が全部嘘でも…アタシはまだあなたを忘れられない。
神様…わがままはもぅ言わない。だから…アタシを優の側に居させてください。
何回神様に祈っただろう。叶わない恋に触れて初めて思った。あなたが欲しい。
報われない恋に触れて初めて感じた。あなたが愛おしすぎる。
アタシ…優が好き…