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カテゴリー  作者: 七賀ごふん


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46/52

#4



雲井が会話できる状態ではない為、捜査が難航している。行木の拘留が長引くかと思った……矢先、彼が留置所で発狂し、精神病院に移されたと連絡があった。


警察には雲井に襲われていた所を行木が助けてくれた、と伝えた。だが警察が駆けつけたとき既に雲井が重体で倒れていたこと、凶器を使っていたことから行木は現行犯逮捕された。


例え正当防衛でも武道の有段者がやり返したら罪になるのと同じように……武器を使って怪我をさせたら悪質な過剰防衛に分類される。そういう古典的な法律は変わらないくせに、特定精神病を持つ者に対する処罰はますます厳しくなっていく。傷害罪も、一昔前とは比べものにならないほど刑が重い。


雲井は回復次第警察から事情聴取を受ける。行木に襲われた経緯と、……自分を強姦した詳細を訊かれるはずだ。彼はひとつの事件で被害者、もうひとつの事件で加害者ということになっている。


だけど本当は違う。警察が到着する前、行木にそう伝えた。


その瞬間……から、確かに行木の様子がおかしくなった。だから彼を壊したのは雲井でも警察でもない。

全ての罪を背負うべきは、自分。


彼が目を覚ませば全て知れ渡る。俺は今警察にも嘘をついている。

爪が当たってしまい、指がハンドルから滑り落ちる。足だけ動かした。


暗い夜が沈んでいく。

あの展望台と一緒だ。誰も知らない水底に閉じ込められていく。




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