姫、君にとっての僕は。
「君がそんなにふしだらな女性だったなんて知らなかったよ。」
「許してちょうだい。でも基本はあなたがひとすじなの!」
「基本・・ってどういう意味だい?」
「!いや、あの・・。」 「結局、君にとって僕は”その他大勢”って事なんだね。」
「ち、ちが。」
「・・よくわかったよ。姫ともあろう身分でありながら僕を含めた複数の男たちと逢瀬を重ねるなんてね。」
「そんな・・言いがかりだわ。」
「例えば例の彼。最近の躍進ぶりは目覚ましいじゃないか。本当はもう・・僕から乗り換えようと思っているんだろ?」
「何を言っているの?そもそもここまで来られたのは他でもないあなたのおかげなのよ!」
「自分のためならいくらでも男たちを利用できる。君はとんだ悪女だな。裏切られた気分だよ。」
「・・・・・・・・泣。」
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白状いたします。
これまで投稿している作品の構造上、ネタバレを避けてよりお楽しみいただくために、私は大半の作品を”その他”として投稿しておりました。
しかし・・何となく魔が差したというか、飽きたというか、「これ、別にその他じゃなくてもOKじゃね?」
というほんの出来心から”コメディ”等で投稿してしまいました。
そしてその中である作品がランクインしたこともあり、ますます味を占めたわたくしはこの男性にのめりこんでいきました。
そして今もまさにさらに新しい男性・・いや、”エッセイ”という新ジャンルに投稿している最中でございます。
なお、以前にも、とある作者の方とメッセージをやり取りする中で、”私は今後も自分の信念を貫き、その他ひとすじで精進してまいります”等と宣言し、”すごいですね。頑張ってください。”的な激励の言葉をいただいたにもかかわらず、さっそくの裏切り行為をしてしまいました。
その事もふまえて誠にお恥ずかしい限りでございます・・・・。
この1件で、さつまいも帝国第一皇女であるわたくしは次期女王の座からは外れる事となりましょう。
民の信頼を己の行動により裏切り、失望させてしまった事、心よりおわび申し上げます。
完