9/12
天地乖離す邂逅の闇
アペンドは実にいいやつだった。人間を食いたい、殺したい、と思う魔族をなんとか抑えていた。また、人間も魔族に復讐したいと思い続けていた。
その、我慢が限界を超えた!
人間側から文明の力、【ピストル】が生まれ、それは魔法よりも強く、誰でも撃て、防御魔法も効かない!
小国【レガレイラ】は、軍を率いて、魔族の村を襲った! それは取られた命の無念を晴らすためと、【それなりの正義のもと】であった。魔族は強く、ピストルで体が蜂の巣になっても戦い続ける猛者もいて、人間側にもかなりの犠牲がでた。
と、このような戦乱が、世界でポツンポツンと起こり始めた!
ショットはそれを知る事も無かったが、想像、予期していた。アペンドがいない今、魔族側と人間側に文を出し、なんとか争わないよう嘆願していたのだ。
しかし、しかしだ。世界は薪のようなもので、火種がそれを燃やし始めた。
画して、第二次魔族対人間の戦争が始まった!