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エリザベス
「誰にやられた!!?」
詰め寄るショット。
「いえ、それが、誰に、と、言うか……」
「?」
「あの、ギックリ腰です……。死因」
「バカな! ちょっと遺体見せてくれ!」
「ここが死体安置所です……」
辺りには様々な大きさの棺があった。なるほど、魔族用か。
「こ、これは?」
「はい。これが、アペンド様の死因……」
だるま落としはご存知だろうか? 上の段を残したまま下の段をハンマーで打つ遊び。アペンドはまさにそんな感じ、腰が異様に突き出ていた。
「伝説の死因、スーパーギックリ腰です……」
これはマズイことになった。魔族間の情報はアペンドのテレパシーが要で唯一無二だったから、統率が取れない!
歴代のRPGゲームも実は魔王はそこまで悪くなく、魔族、魔物が勝手にしていたりね。