たったった
「あれ?」
ショットが異変に気付く。
「服がキツイ……」
背が伸びたのである。ショットは人間で言うとまだ十三歳。
「ここ五百年変わらなかったのに……」
魔族で言うと六百とちょっと。
いつもの場所、待合せに着く。手を振って歩いて来たのは、クラスの女の子、ではなく、コンドウ。二人は仲良くなっていた。
「おはー! 今日の経済学のレポートやった?」
「あ、やってねぇや」
「やっちん(ショットのあだ名)、忘れモノ多いよな」
「コンドウは一言多い」
と、ぶーたれるショット。人間とは仲良くやっているみたいだ。
本作は学園モノではないので、一気に卒業である。
「アソコデ学園での学びはどうだった?」
理事長フラッシュの問。
「はい! いろんな哲学が面白かったです。これから魔界に行って【政】をしてみようかと思います」
晴れて矢が抜かれ【元の】ショットに戻った。魔界へ早速旅立つ。魔界と人間界との架け橋になりたい! そんなナナウラさん的な考えで戻った。
「ただまー! アペンドいる?」
「うご!」
「なんだよ、アペンドのゴーレムじゃないか。アペンドは??」
「うごー!」
「アペンド様は死にました……」と、声をかけてきたのはなんと、人間!
一体ナニが!?