部隊は映り
アソコデ学園で学ぶこととなったショット。最初は皆から怖がられていた。だって、頭に矢が刺さっているんですから。
「や、やざり! ドッチボールしようぜ!」
ある意味勇者な生徒【コンドウ】くん。
「なんだそれは?」
そりゃ知らないだろう。
「ボールをぶつける遊びだ」
「ふーん、その、ボールは爆発とかするのか?」
戦い以外知らないショット氏。
「しねーよ!」
「つまらん」
キーンコーンカーンコーン! 学園モノの必須擬音! チャイムが鳴った! なんのチャイムだ?
「やったー! 給食だ!」
と、誰かが叫んだ。教室は「アハハ」と名古屋か。和やか。
「あ! メシか!?」
ショットも気づいた。いい匂いがしてくるのだからそれはもう期待しちゃうよね!
『いただきまぁす!』皆で声をあげる
「なんだコレ? めちゃくちゃうめぇ!!!」
ショットに僥倖。しかし……。
「えー、次は……」
実はもう給食は終わって、昼休みも終わって、午後の授業、午後ティー。ショットは……
「ぐーががが……」
寝ていた。魔族はあまり満腹になるまで食べない。何故かというと、動物が冬眠に備えて大量に食い溜めするのと同じようなもので、魔族は満腹になると人間以上に眠くなる。
そんなこんなで、一年が過ぎた。