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あのインフルな
南の僻地、【ベーカリー山脈】の集落【トルネオ】は狩猟で生計を立てていて、外交や貿易はしていなかった。
数百年前、ある少女が食べたイノシシに世界でも類を見ない、即死させるインフルエンザ【トイレ株】が感染、少女は即死、集落の人が集まり、即死、ある魔族も感染、即死。それをテレパシーで知ったアペンド。ゴーレム(石像の魔物なので病気にはならない)に採取させ、魔王に……。
世界的に魔族と人間が争い初めて数年。急に魔族が逃走しだす。そう。アペンドがトイレを解き放った! トイレは瞬く間に人間界を蝕み、僅か十年で世界人口は千分の一になった。
だが、人間側もボーっと鼻水を垂らしていたわけではない! ワクチンを作っていた。
そして、遂にできた! 作ったのはあのコンドウである。そういえばショットはどうしているかと言うと、魔族を押しとどめていた! 一人で!! トイレに感染しても死なないのと、強さが百人力なのもあって、弱っていく人類の最後の砦だった。