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異世界で調合は最強です  作者: あいら


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64/68

5-3

帝国の中心だと思われる場所につくと、そこには彫刻で囲まれた泉があった。


綺麗な女性の像が中心にあり、その女性を取り囲むよう、

細身から、マッチョ、子供から大人と、幅広い男性が4人囲んでいる。


彫刻には詳しくはないが、こんな帝国の中心部の、

多くの人の目が集まる所に設置してある所からして、

芸術性の高い彫刻なのだろう。


泉の中を見るとコインが入っており、

トレビの泉のようだな・・・と思う。

どうやら投げ入れられているのは、古代硬貨らしかった。


なんとなく、アイテムボックスにまったく使い道のなかった、

古代硬貨があった事を思い出し、投げ入れる。


ポチャンと音がして、コインが泉に入る、

すると、ゆらゆらと幻影が浮かび上がり、いきなり叫び出した。


「ちょっと1枚?ケチすぎない!!」


いきなり女性の幻影に文句を言われ、反射的に


「すみません」


といい、古代硬貨を5枚程投げ入れる。


「ふふふ・・・分かっているじゃない」


いかにも古代人なのだろうと思われる幻影は、

いきなりご機嫌になった。


「こんな所に何しに来たの」


あまりの事に、ポカンとしていたが、

これはチャンスと思い、幻影に話かける。


「スカルドラゴンの核を探しています」


「スカルドラゴン?

この泉の底にあるわよ、見たい?」


「ええ、お願いします!」


すると、分かったわ~とエコーがして、

泉の水が引て行った。


まさかこんな所に入口があったとは!

水が全て無くなると、階段が出て来た。


「やりましたね!ハルト様!」


「ああ」


螺旋状になっている階段を、慎重に降りていく。


螺旋階段は思っていたより長く、

マンションの2階分ぐらいの長さがあった。


下まで降りると、道が分かれている。


「ダンジョンね」


ついセスティナを見てしまう。


「ダンジョン?」


ロープレのゲームによくある迷宮の事だろうか?


時間が惜しいこの時に、ダンジョンとはついていない。


「恐らく罠がいくつも仕掛けられています」


セスティナの言葉に更に表情が硬くなる。

セフィロスの表情も硬い。


そんな中、陽気な声が響く。


「じゃ!私についてきて!」


エレナの言葉についつい聞いてしまう、


「大丈夫なのか?迷ったりしない?」


「大丈夫!」


「どうして?」


「カン!」


自信満々に言い切られて、反応に迷う。


勘で大丈夫なんだろうか?


「ハルト様、エレナの勘は本物です、

 間違いなく最短をいけます」


セスティナの言葉に、信じるしかないかと思う。


実際、俺にはどちらの道を行ったらいいか、

まったく予測が立たない、

なら、勘が働くエレナに任せるべきだろう。


「とは言っても、罠はあるからよろしくね~」


そう言いながら、迷う事なく左の道を進む。


そんなエレナにあわててついていった。

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