5-2
霊鳥の背中に乗り、遺跡へ行く。
霊鳥から降り立つと、懐かしい2人がいた、
「セスティナ!エレナ!」
「ハルト様!」
エレナが俺に抱き着く。
「来てくれたのね」
「ああ、しかしまずは・・・・」
そう言って、アイテムボックスから剣を出す。
廃墟には、モンスターが取り囲んでいる。
感動の再会をしてるヒマはなさそうだ。
「こちらの方は?」
「俺の奴隷だ、紹介は後回しだな、
まずはこのモンスター達を何とかしないと・・・」
「奴隷ですか、そうですね・・・」
そう言ってセスティナは弓を構え、風魔法の矢を恐ろしい速さで放ち、
どんどんモンスターを倒していく。
前はセスティナに任せっぱなしだったが、今回は違う。
俺もモンスターの群れに突っ込んでいった。
「ああ、オーガは額が弱点だから、そこを狙って、
ハイエントウルフは、1体攻撃されると一斉に襲ってくる、
逆に、1体も攻撃しなかったら、攻撃してこないから今はほおっておこう。
キマイラは魔法攻撃をするが、その直後にいったん停止する、
とにかく距離を取り、停止したタイミングを狙うんだ」
王女を護衛した時に得た、騎士団長の知識をフル活用する。
今回の目的はモンスター狩りではない。
できるだけ効率よく戦意を喪失させて、
モンスターが襲ってこないようにするかを重視して指示を出した。
俺の言葉に、セスティナが弓で攻撃をしながら話しかけてくる。
「何かハルト様の方が強くないかしら?
それに左手の紋章、かなり複雑ですね、
やはり、そうとう高位の立場でいらっしゃる?」
それらの質問に、はははと答える。
「ハルト様は本当にお強いんですね」
そう認められて嬉しくなった。
正直遺跡のモンスターは、無茶苦茶強い訳ではないが、
とにかく数が多い、セスティナ1人なら、負担は大きかったろうから、
一人前に戦える事を嬉しく思う。
何と言っても、ヴェーガ親方の作ってくれた剣の効果は大きい、
様々な付与がされている上、本当に自分の為だけの剣なのだ。
クセがなく扱いやすい上、重量も丁度、
その上、今までが何だったんだ?ぐらいの攻撃力の高さがある。
とは言っても、セフィロスと比べると、
やっと一人前と言った所だ、
セフィロスは確実に三人前の働きをしている。
セフィロスはとにかく強い!
光魔法を自在に操り、どんどんモンスターを倒していく。
正直、俺の奴隷でいいのか?と思わず言ってしまいそうな
ぐらいの強さだ。
味方でいてくれてこれ程心強い事はない。
セフィロスの活躍もあって、モンスターは殲滅する事ができた。
モンスターを収納し、遺跡のあちこちを見て回る。
すでに廃墟となっている帝国だが、
遺物からも分かるように、元々は凄い文明を誇った、
技術の進んだ土地である事が知られている。
3日程歩き回りながら、
核がありそうな所を探していたが、とにかく広く、
どこに核があるのか見当もつかない。
霊鳥がここに連れてきてくれた事を考えると、
この辺りに核があるのは間違いないだろう、
それなのに、核らしき形跡はどこにもなかった。
「困ったな」
このまま闇雲に探していたら、スカルドラゴンの攻撃期限がきてしまう。
王国を出る時はうっすらとしていたスカルドラゴンも、
今は遺跡からも見えるぐらいしっかりした姿をしている。
イメージとしては羽が生えたゴジラといった所か、
地震も最近では頻繁に起こり、その度、
スカルドラゴンの力が増している事が分かった。




