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「あ」
カキンと音を立てて、剣が折れるのを手で感じる。
手に残ったのは、5分の3ぐらいの長さになった剣だった。
「申し訳ございません」
剣の手合わせをしていたセフィロスが、
慌てて謝罪してくる。
「セフィロスのせいじゃないよ」
しかし・・・
と思う。
収納されている剣の中でも一番いい剣で、
しかも付与までされている。
それでも折れてしまうとは・・・
セフィロスの剣がいい剣だとは聞いていたが、
本当に別次元の物だと再認識する。
「次の剣、探さないとな」
「申し訳ありません」
いいと言ったのに、まだセフィロスは、
落ち込んでいるようだ。
これはセフィロスが気にしないようにする為にも、
いい剣を買わなくては。
「どこかいい武器屋はないかな?」
「ハルト様なら、有名な親方にオーダーされる方が
いいと思います」
「そんな事ができるのか?」
「はい、剣の腕、クセなど特徴を理解し、
重さなども本人にあった物にしてくれますので」
それは嬉しいな!
「いい親方に心当たりでも?」
「私の剣を作ってくれた、ヴェーガ親方なら、
いい剣を作ってくれるかと」
セフィロスの剣を作った人!
それならばいい剣が約束されたようなものだ!
「ぜひ、お願いしたいな」
「しかし・・・」
「ん?」
「ドワーフの親方は大抵そうなのですが、
気難しいというか、気に入った仕事しかしないのです。
私の場合、事情を話すと、
『分かった』と一言だけ言って作ってくれましたが、
ハルト様の剣を作ってくれるかどうか・・・」
「それは面白いな」
「面白い?」
「無理なら無理、駄目なら駄目でいいよ、
一度そのヴェーガ親方に会いに行ってみよう」
「分かりました、連絡を取ってみます」
そうして、俺とマチルダ、セフィロスは、
ヴェーガ親方に会いに行く事になった。




