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異世界で調合は最強です  作者: あいら


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4-6

俺とセフィロス、マチルダの3人で博物館へ向かう。


マチルダが鑑定のスキルを持っていると知りながら、

今まで博物館へ連れてきてあげていなかった事に、

少し後悔する。


貴重な美術品は王宮で管理されるので、

王宮の所蔵品だけ見ていればいいと思い込んで

しまっていた。


「好きなだけ見ていいよ」


そう言うと、嬉しそうに尻尾を振って、

ショーケースに向かっていく。


様々な品を見る目は真剣そのもので、

俺が見ている何倍もの凄い物をみているのだろうと、

マチルダを見守る。


博物館は想像以上に大きかったが、貴重品というよりは、

過去の生活の再現といった風で、

大昔、こんな服を着ていたとか、

紙がなかった時代、木の破片に文字を書いていたとか、

そんな展示が多かった。


特に多かったのはモンスターの紹介だ、

剥製も置かれ、特徴、居場所、倒し方など紹介されていて、

知らない事もあり、勉強になった。


多少興味を持って見れたものの、

ロスマニントサファイアは見当たらない。


というか、そんな貴重品が本当にここにあるのか?と

疑いたくなるぐらいだ。


3時間ぐらい見て回った頃だろうか。


「全部見た」


そう言ってマチルダが戻ってきた。


ステータスパネルを見ても、

やはりというかロスマニントサファイアは

鑑定していないようだった。


「セフィロス、本当にここにあるのか?」


「王宮で聞いたので、間違いないと思うのですが・・・」


セフィロスも自信がなさそうだ。


一応、受付で聞いてみる事にする。


「ロスマニントサファイアを見たいのですが」


「ロスマニントサファイアは鑑定Sランクのみが見れます」


「この子、鑑定Sです」


そう言ってマチルダを紹介する。


「確認させて頂いても?」


「ええ構いません」


俺はマチルダのステータスパネルを表示する。


「分かりました、本来は本人のみなのですが、

 まだ子供でいらっしゃいますし、

 奴隷なので、特別に主人の同行を許可します」


「ありがとうございます、

 セフィロス、ここで待っていてくれ」


セフィロスは分かりましたと頷く。


受付の裏の扉が開かれる。


扉はどこにでもある普通の扉で、

中は真っ黒で前も見れない、

多少不安になりながら中に足を踏み入れると、

受付の人が扉を閉め、いきなり明かりがついた。


そこには世界は赤と金を基調とした、

豪華絢爛な廊下が現れ、その差にかなり驚いた。


「こちらへ」


案内されて、廊下を少し進んだ所で地下に降り、

それから右に曲がり、左に曲がり、また左に曲がり・・・

何度も分岐した廊下を進んでいく。


「盗難防止の為、複雑な作りとなっております、

 お許し下さい」


「感覚が狂いそうですね」


「感覚がマヒする闇魔法もかけられているので、

 そう思われるのは当然かと思います」


魔法まで使われているのか、

そこまでするとは、想像以上に貴重な物だとどきどきする。


「こちらです」


そうして、辿り着いた部屋には石、石、石、石。


道端に落ちていそうな石から、ガラス玉、

宝石と思われる物まで、


色、大きさ、全てが様々な石が、

所狭しと置かれていた。


「この中にロスマニントサファイアがございます」


この中から探せと?正気とは思えない!


愕然としていると、

マチルダは迷う事なく、部屋の中で石をかき分け始める。


それを見守っていると3分程で、


「あった」


と言って、1つの青い石を手に取った。


俺は信じられない気持ちでマチルダのステータスパネルを見る、

すると、鑑定のステータスはSSとなっていた。


「おめでとうございます」


ここまで案内してくれた受付の人が、

笑顔でマチルダから石を受け取る。

すると、ロスマニントサファイアは黒い煙に巻かれて消えた。


廊下に闇魔法がかけらているだけではなく、

この受付の人も、闇魔法の使い手だと分かった。


「貴女は闇魔法の使い手なんですね」


「ふふふ、精霊王の加護はさすがですね」


その言葉に心底驚く、

俺が精霊王の加護を持っている事を、

いち博物館員が知っているのはおかしい・・・


しかし、SSランクのテストなのだ、

これ以上突っ込んで聞いても、いいとは思えない。

疑問を胸にしまい込み、これだけを聞く


精霊王の加護で、魔法を完全に防御しているはずなのに、

感覚が狂いそうになるような違和感を感じた。


「魔法は完全に防いでいるはずなんだが」


受付の人はふふふと微笑んだ。


「滅んだ帝国の遺物を使用しているんです」


想像以上の答えに、口をつぐむ。


「出口までご案内します」


俺達は、黙って受付の人の後についていった。


こうして、マチルダは無事鑑定スキルSSになったのだった。

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