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異世界で調合は最強です  作者: あいら


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3-11

さて、少し気が悪くなったので、

気分転換に買い物だ。


セフィロスとマチルダを連れて、街へ繰り出す。


王国は木の文化で、家も木だし、食器も木だ、

高級店などはタイルも使われているが、

全体的に茶色っぽい。


共和国は石の文化、家は石を組み合わせて作られており、

食器も陶器だ。

他にも、紙が上質で安くて沢山あるらしいので、

この辺も買い込んでおこうと思う。


まずは蚤の市へ向かう。


マチルダを先頭にして、マチルダの行きたい所、

見たい所へついていく感じだ。


マチルダは目をきらきらさせて、

いろんな露店を見て回っている。


ある、端の方にある陶器売り場でマチルダが足を止めた。

じーと陶器を見る。


俺からすると、古びた色の陶器で、

最新の柄ではなく、古代からある定番の柄としか分からない。


「これが欲しいのか?」


マチルダに問うと、頭を縦に振る、

視線は陶器に釘付けだ。


「どれでもいいよ、欲しいだけ買おう」


その言葉にマチルダはどんどん陶器を選んでいく。


露店の3分の1ぐらいを選んだろうか、

店番をしていた老人も驚いていた。


マチルダが陶器を俺に差し出すのを、

店番の老人に渡すように言う。


「これ、全部下さい」


「全部かい?」


「はい」


老人はいくらになるか計算している。


俺は気になって老人に聞いてみた。


「これはどこで仕入れた物ですか?」


「いや、仕入れた物ではない、

 先祖代々使っていたもので、

 若者には古すぎると人気がなかった物を、

 試しに店に置いてみただけだ」


正直売れるとは思ってなかったと言う。


「はいよ」


老人にお金を渡し、陶器をマジックバックに入れる。


マチルダはかなり満足したようだった。




その後、紙が売っている店に入った。


ディアール王国にも紙は一応あるにはあるが、

質があまりよくなく、よくペン先がひっかかるし、

インクもよく滲む。


セフィロスがアルテノン共和国の紙が良かったというので、

この際、気に入った物があればできるだけ買っておこうと

思っていたのだ。


店に入ると、ディアール王国とは明らかに質が違う紙が、

しかも種類も多く並べてある。


これはかなり期待できそうだ。


店員に声をかける。


「試し書きはできますか?」


「試し書きですか?ケント紙とローマエイ紙、

 リチル紙との書き比べぐらいならできますが・・・」


「ではそれでお願いします」


日本でいう所の、和紙、コピー用紙、画用紙、

ぐらいの違いがある紙に、

黒、赤、青のインクで試し書きさせてもらう。


実際書いてみて、ディアール王国との違いに驚く、

明らかに発色が良くて、滲まない。


これは買いだな!


「それではケント紙を店にあるだけお願いします」


「店にあるだけですか?」


店にあるだけと言った時の店主の顔は、

カメラがあれば撮っておきたいぐらい、

ユニークな顔で、つい笑いそうになった。


「かなりの枚数ありますよ、

 しかも魔法紙でもあるので、紙の中では高価です」


紙の専門店の在庫だ、相当な量だろう、

魔法紙としても使えるのはありがたい、

値段については確認済みなので問題ない。


「持ち帰るのも難しいと思いますが・・・」


かなり狼狽えて、本当にいいのか聞いてくる。


「無限収納のアイテムボックスがあるので、

 いくらでも持って帰れるので大丈夫ですよ」


「そうですか・・・」


あわてて、スタッフに紙を全て持ってくるよう指示していた。


そうして、俺の前に用意された紙は、

段ボールで言うなら20個ぐらい。相当な量になった。


「本当にいいのですか?」


再度聞いてくる店主に満足気に答える。


「はい、全部買います」


俺はお金を払って、一気にアイテムボックスに収納した。


「本当に入った・・・」


店主は段ボール20個が一気に入った事が、

いまだに信じられないようだった。


呆然とした呟きをひろって笑いつつ、

かなり満足して店を後にする。


「ありがとうございました」


店を後にする俺達に、


「また、ぜひ来てください!」


と店主が叫んでいた。

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