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異世界で調合は最強です  作者: あいら


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43/68

3-4

そうして快適な旅をしてアルテノン共和国へと着いた。


印象としては、中世ヨーロッパから、

古代ギリシャへ来たという感じか。


王国では、茶色の髪が多く、後は赤っぽかったり、

黒っぽかったりした。

目も茶色や黒の人が多い。


共和国では金色や銀色の髪が多く、

目も青い人が多い。


服装も全然違う。


そう言えばセフィロスは銀色の髪で青い目だ、

共和国の出身なのかな?と何となく思う。


まずはと、アルテノン共和国の議長の元に向かう。


元々王宮から、俺が行く事は連絡がされており、

スムーズに議長と面会する事ができた。


王宮というより、神殿といった感じの建物の、

奥へと案内される。


「ようこそ、私が議長のルーディスじゃ」


「はじめまして、ハルトです、よろしくお願い致します」


そう言って、王から渡されていた親書を渡す。

議長は親書を読んで確認して、頷いた。


「歓迎しよう、この共和国での便宜は図るようにする、

 何なりと気軽に言って欲しい」


「ありがとうございます」


「さっそく歓迎の宴を開きたいのじゃが、

 宴にはそれぞれ材料を持ち込む事になっておる。

 アルテノン共和国でのしきたりゆえ強制はしないが、

 何か提供して頂ければありがたい」


「そうですね」


しきたりとあれば、提供するのは全然構わない、

食材はマチルダがいろいろ買いこんでいるのでふんだんにある。


問題は何がいいかだな・・・


「ハルト様よろしいでしょうか」


セフィロスが口を開く。


「なんだい」


「ワイバーンの肉などいかがでしょう」


「ワイバーンか」


ワイバーンは空を飛ぶ小さな竜みたいなモンスターで、

SSになるのに牙が必要で、セフィロスが狩ったモンスターだ。


ちなみに、王宮の依頼で王女の警護をした時、

お金が増えていたのは、

このワイバーンの討伐証明部位をギルドに提出し、

お金をもらっていたからだと分かった。


なので、牙と討伐証明部位はないが、

その他の部分、お肉などは俺のマジックバックにそのままある。


「ワイバーンの肉があるのですか?」


ルーディスが飛び上がらんばかりに驚いていた。


「ええ、この肉でいいですか?」


「そりゃもう!!!おい!料理長を呼んでこい!」


いきなり議長だと納得させられる威厳のある声を出し、

ルーディスが命じる。


「いえ、俺が調理場に向かいます、

 ここでワイバーンを出すよりいいでしょうから」


「そりゃ、そうですわな、儂とした事が、

 それにしても、今夜が楽しみですわい」


さっきの威厳のある声とはまったく違う、

うきうきした声に、良かったと思いながら、

調理場へと案内してもらった。




その晩、ワイバーンの肉が焚火で豪快に焼かれ、

飲めや騒げやのお祭り騒ぎになった。


王宮では食事中は話さないものだが、

共和国では会話を楽しみながら食事をするようだ。


それに音楽の演奏もあって、

雰囲気を盛り上げる。


日本の琵琶のような形をした楽器だが、

出る音色は全然違う。

このギリシャ風な世界に、マッチした音楽だった。


常に20人程いて、更に立ち代わり、入れ替わり訪れる。


その際、食料を持ち込むので、

いろんな種類の食事がところ狭しと並べられた。


マチルダは全種類制覇すると、一つ一つの量を抑え、

いろんな料理にフォークを伸ばしている。


セフィロスは好きな料理があるみたいで、

いくつかの決まった料理にだけ、フォークを伸ばしていた。


俺もマチルダには敵わないが、できるだけ多くの種類を

食べようと、量を抑え、いろんな料理にフォークを伸ばす。


中には俺の舌には合わない料理もあったが、

こんな料理もあるんだと、新しい発見もあって、

議長に美味しかった料理のレシピをもらえるよう依頼した。


ワイバーンの肉はかなりの御馳走だったようで、

この宴に参加した人はほとんど肉目当てのようだった。


笑い声と音楽、心地よい風。


それらを感じながら、共和国では楽しめそうだと、

これからの生活に思いを馳せていた。

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