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その後、再びギルドに戻って、
パーティを組むための手続きをする。
そして、他の宿に泊まっているといると聞いて、
3人と分れた後、ギルドの少し奥まった所へ行く。
「私の事、呼んでいらっしゃいましたね」
その奥で、パーティを組む手続きをしている時、
意味深な視線を投げかけていた、
ギルドマスターのロベルトの元へ行く。
ロベルトは頷いて、またあの貴賓室へと迎えてくれた。
「ローディス達とパーティを組んだのですね」
「はい」
ロベルトはしばらく躊躇しているようだったが、
黙ってロベルトの次の言葉を待つ。
「ローディス達が新人を育てようとする事は、
今回が初めてではない、
ギルドではいい行動ともされているからな」
「はい」
「しかし、気になるのは、そのうち何人かが、
死亡してるのだ・・・
もちろん新人はリスクは高い、ただそうではなくて・・・」
神妙な面持ちになるロベルトを見つめ、再び黙って促す。
「死亡しているのは、マジックバックにいい物が入って
いると思われる人物だ、
気になって今回のパーティの組方についても見てみたが、
君が死亡した場合マジックバックの中身は
パーティメンバーに振り分けるように登録されている」
つまり、ローディスは俺を殺して、
マジックバックの中身を奪おうとしている可能性があると言う
ことだ。
「必ず死ぬ訳ではない、むしろローディス達と
一緒にいて素晴らしかったという冒険者もいる」
「ギルドとパーティとマジックバックについて、
詳しく聞かせてもらっていいですか」
俺のその言葉に、俺もローディスを疑っている事を、
ロベルトも気づいたのだろう、いろいろと詳しく教えてくれた。
「どうやら、俺は狙われていると思った方が良さそうですね」
いい宿泊場に泊まっていたり、大量に依頼をこなしたのだ、
まさかジェネラルゴブリンを倒した大金の事までは
知らないとしても、いいカモなのだろう。
「どうしてもと言うなら、ギルドマスターの権限で、
パーティから抜け出させる事はできるが・・・」
その表情から、あまり良くない行為である事が察しられた。
「いえ、大丈夫です」
「しかし・・・」
「今回だけ一緒に行動して、すぐ抜けるようにします」
ロベルトはそれでも不安が消えないようだった。
「俺は自分の幸運を信じます」
そう言って、こっそりロベルトに幸運のステータスが
SSである事を告げた。
多少の危険はあるかもしてない、
しかしそれ以上の知識や経験が手に入る可能性もあるのだ。
賭けではあるが、ロベルトに言ったように、
自分の幸運を信じる事にした。




