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2-5

街の中心部と思われる、広場の一角にある、

ひと際大きな建物に足を踏み入れる。


見た目はマンガなどでよく見る、いかにもギルドって感じの建物で、

西洋風な街並みによく溶け込んでいる。


強屈な猛者の集まりかと思ったら、

けっこう普通の人らしき人もいて、意外と利用する人は幅が広いらしい。


そのまま、ギルドの受付に行き話をする。


「仕事はできますか?」


「どの仕事をされますか?」


当然のように聞かれ戸惑う。


「えっと、初めてでして・・・」


「それでは、ギルドの登録からですね」


「あ、ハイ」


何とか答えながら、あははと笑ってごまかした。


その後、ギルドの小さな部屋に通され、

ベテランらしき獣人がやってくる。


うさぎの獣人らしく、長い耳が可愛さを醸し出している。


「それでは、説明させて頂きます」


「はい、お願いします」


「まず、ギルドの仕事は、S・A・B・C・Fとランク分けされます」


詳しく話を聞くと、ほとんどの人はFランクの仕事を受ける。


これは日雇いの仕事から、採取など欲しい物を納める仕事、

実験の助手など幅広い仕事が存在する。


さほど危険がなく、単純な作業も多いのが特徴だ。


いわゆる冒険者と言われるのは、A・B・Cランクの人、

モンスターを狩ったり、危険な場所で採取したり、

ギルドで試験を受けたりして、特別な許可が出た人。


Aランクに至っては、ほんの数十人しかいず、憧れの人らしい。


ちなみにSランクも存在するが、

これはギルドと国王両方が認めた人で、貴族と言われる人。


見かけたら、ラッキーぐらいの人ですね~と、

ギルドの人が話していたぐらいなので、かなり希少な人なのだろう。


ちなみに、親から子へ受け継がれる貴族は存在せず、

土地は全て王国が管理しているらしい。


それ以外にも、何か質問はありますか?との言葉に、

ここぞとばかり質問を被せる。


聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥。


王国と言っても、国王は偉いが、

物流とお金を安定させる仕事をしている人と言う認識で、

その能力がなければ、国王の座を追われるらしい。


どちらかと言うと、内閣総理大臣みたいな感じかな?


お金はだいたいの所で日本円に換算すると、


一般に流通している通貨が1枚につき、


銅貨   10円


銀貨   100円


白銀貨  1000円


ここからは、大商人、貴族のみが使用する硬貨


金貨   10万


国章金貨 100万


の価値がある事が分かった。


国章金貨はその国の紋章が書かれている硬貨で、

王国なら王国金貨、共和国なら、共和国金貨と呼ばれる。


紙幣は存在せず、全て硬貨のみ。


古代硬貨は昔帝国があった時の硬貨らしいが、

今は使用されていないため、価値は誰も分からない。


これであの服屋の商人の対応が良かったのが判明した、

普通の人がまず持たない金貨を持っていたからだ。

そりゃ、対応も変わってくるよな。


平民の生活費は家族5人で、日本円で月5万円程度

そのうち1万は税金で取られるので、

実際の生活費は4万程度。

2万が食料、2万が衣類や家具が多いらしい。


1人暮らしなら月2万もあれば十分だろ言う事だ。


自給自足が基本で、物々交換も多いらしく、

水道代、電気代もないのも大きい、

水は川か井戸の水だし、

電気は一部の人が特別な道具で光を灯したり、

火の魔法を使うぐらい、

ロウソクもあるが、高価なので平民はあまり使用しない。

つまり、暗くなったら、もう休む生活なのだ。

家も自分で建てるのが普通らしいので、

日本の生活とは随分違う。


そう思うと、アイテムボックスに入っているお金、

半端ないよな・・・・


朝の興奮はがっかりさせられる事がなく、

さらに気持ちが上がる。


それを顔に出す事がないように気をつけながら、

更に話を聞き出していった。

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