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2-2

結局セスティナはずっと固まったまま、一言も声を発しなかったので、

感想は分からないが、顔が嬉しそうにほころんでいるので、

満足したのだろうと思う。


店を出た後は、元々人や獣人達がらちらちら見られていたが、

更に一気に注目を浴び、ぎゅうぎゅうに人が歩いている所も、

3人の所だけは、不思議な空間ができていた。


セスティナと出会えたおかげで、ディアール王国に無事来れられらたのだ、

本当に感謝してる、少しでも恩返しできただろうか。


それから、二人がエルフの村に帰るので、城門まで見送る。


城門まで来た時、エレナがぎゅっと抱き着いてきた。


「そうだ」


そう言ってアイテムボックスから髪飾りを取りだし、

エレナの髪にそっと付ける。


「これはエレナにプレゼントだよ」


先ほどセスティナの服を買った店にあった髪飾りだ。

姉のセスティナには服をプレゼントしたが、

エレナはそんな服が汚れている風でもなかったので、髪飾りにしたのだ。


金貨2枚と、服の2倍の値段がしたが、

日本でも宝石は高かったので、髪飾りについている石の値段だろうと購入した。


「ハルト様、この御恩は一生忘れません」


二人が膝をついた所で、周りがざわざわと騒ぎ出す。


「エルフが?」


「人間に膝を折るなど・・・」


と驚愕の声が聞こえる。


これはまずいと、慌てて二人を立ちあがらせる。


こちらにしてもらった事を考えると、

俺こそ感謝しなくてはならない所だ。


帰りに使う一角獣は、馬車1台に1匹ついていたので、

それぞれ3人で1匹づつもらう事にした、


エルフの村がどの辺りかは知らないが、一角獣の足と、エレナの料理、

セスティナのモンスターを狩る能力があれば、無事帰れるだろうと、

さほど心配する事もなく送り出す。


「また、困った事があれば頼ってくれていいから」


そう言って、二人を送り出した。

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