表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/27

23 遭難

日本の白馬岳(しろうまだけ)付近。


「こりゃ完全迷子だわ。」

友人の軽い一言。状況が深刻なのに。

だって2人で森林をさまよっているのだから。


「ドラえも~ん。」

「ドラえもんじゃねぇ。」


「ちょっと空飛んで車の位置確認してくんない?」

「ふざけんな!飛べるわけないだろう。」

友人は本気で言っているから困る。

実は、オレは元異世界から戻って来た者だ。

異世界での能力がそのまま使えるのを知っての発言である。


「じゃあ、どうする?」

「どうするも全部お前のせいだろう。」

事の発端は心霊スポットを見たいとこいつが言い出し、

イヤイヤ連れてこられた挙句に、

こっちが近道だと、道なき道を歩かされ今に至る。


オレらはハイキングに来た訳ではない。

なので2人とも所持品は携帯と財布だけ。

当然、携帯の電波は『圏外』を示してる。

ヤバい状況なのだ。


「おぉ!すげぇ。」

喉が乾いたと言うから手のひらから水を出してあげたら


「おえぇ、ドブの匂いがする。」

「匂いだけだ。死にはしない。」

「無理!」

都会の奴は清潔好きで困る。

オレも飲みたくはないがな。


「疲れた。休憩したい。家出して。」

「その辺、座れよ!」


「え~、虫いるからやだぁ。」

「お前、女子かよ。」

異世界で使っていたテントを出してあげることに。


「おぉ!すげぇ。」

オレはどこまでお人好しなのだろうか。


「ごめん。草の上でいいわ。」

友人はテントの中を覗いて外を選んだ。

テントは汚く、蜘蛛の巣が張ってあるわで

正直オレも使いたくない。


少し休憩したら辺りが暗くなってきた。

いよいよ本格的にヤバくなってきたぞ。

すると友人は(まき)となる木の枝をかき集めだす。


「火つけようぜ。」

そこに初級魔法のファイアボールを放ったが、

オレのレベルが高すぎるせいか威力が強すぎて

薪が粉砕し、燃えたまま広範囲へと散らばった。


なんて美しい光景だろうか。

まるで打ち上げ花火を正面で見てるかのようだった。

「イヤフォー。最高!」


そして、周辺の木々に燃え移ったのである。

「やばい。」


水魔法で消そうとするも燃え広がるスピードが速く、

もやは対処不能。

大規模な山火事となった。


「ドラえも~ん。」

ーーー 完 ーーー

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ