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20 初めての冒険

はぁ、はぁ、落ち着け。


オレは短剣を両手に握り、身を隠している。

正面20m先に1体のゴブリンがいる。

そいつが背を見せたタイミングで殺そうと狙ってるところだ。


先ほどから何度もチャンスがあったにも関わらず、

手足が震え、飛び出せないでいる。

そりゃそうだろう。

小動物でさえ刃物で刺すには抵抗がある。

しかも反撃されたらという恐怖もある。

そう、初めてゴブリンを倒そうとしてるのだ。


オレは、3日前にこの世界へ迷い込んだ者である。

日本の山で普通にハイキングをしていたところ

いつのまにか草原のど真ん中にいたのだ。

振り返ると来た道は存在してなく戻れなくなっていた。


困ったオレは広大な草原をさ迷い歩いて半日、

大きな町を発見した。

だが、そこでは言葉が通じず、現地の金もない。

食べ物にすらありつけない有様。


幸いにも、リュックには『おやつ』と『ペットボトルの水』

があったため、なんとか1日目は(しの)げたのである。


町で言葉が通じないものの、魔晶石があれば

硬貨へ換金できることを知った。

そして、その魔晶石は魔物の心臓に必ずあることも分かった。


幸いにもサバイバルナイフを持参していたので、

スライムを倒し店に魔晶石を持ち込むと

スライム3匹では銅貨1枚すら換金できないことを学んだのである。

再度町の外を散策してたら、ある廃墟でゴブリンを発見した。

そして、今に至る。


幸運にもゴブリンがオレの方へと近づいて来る。

オレは壁を背にして立っている。

真横に来たところで刺すことを決意。

よし、あと1っ歩。


♪キュルル


なんてタイミングが悪いんだ。

(はら)が減りすぎて、お(なか)が鳴ってしまったのだ。

ゴブリンはオレに気づき背を向け逃げ出した。

逆にラッキーである。反撃されにくいから。

オレは壁から飛び出し、ゴブリンを追う。

そして、追いついたところで背後から心臓を一突き。

ゴブリンは足元から崩れその場に倒れる。

念のため、うつ伏せのゴブリンを軽く蹴るもピクリともしない。

やっだぞ!ついに仕留めた。


だが突然左腕が熱い。確認すると矢が刺さってる。

そして激痛へと変わる。


♪ピー。


音の先を見ると、右斜め上に別のゴブリンがいる。

そいつは新しい矢を装着してる。

やばい、仲間を呼んだのだ。殺される。

オレは倒したゴブリンの心臓に指を突っ込み

魔晶石を取り出して一目散に逃げた。


幸いにも追ってはこず、町まで辿り着くことができたのである。

魔晶石の大きさはピンポン玉くらいだろうか。

さっそく換金屋に行って金にすることに。

いくらになるか楽しみだ。


すると突然、騎士がオレの背後に現れたと思えば、

有無も言わず強制連行されることに。

どういうこと?


どうやら、ゴブリンは神として扱われてるんだとさ。

ーーー 完 ーーー

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