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部活

「ふぁ~あ。あー、眠い」

 今日から部活が再開する。もちろん朝練もだ。別に剣道は楽しいからいいけど、こんな朝っぱらから学校に行く意味が分からない。もっと有意義に時間を使いたいものだ。まぁ、愚痴っていても仕方ないしさっさと支度をして出かけることにしよう。

「ジャージ着てこればよかったな・・・」

 僕は少し後悔した。まだ、肌寒い季節、ジャージは必須だろう。僕は寒かったので急いで武道場の中に入った。しかし、

「寒いもんは寒いんだな」

 そう自覚した朝だった。


___________________________________________


「あー疲れた。」

 早々に着替えと準備を済ませ、机に突っ伏していた。廊下側がどうやら騒がしいようだ。がやがやしていた。部活が終わって登ってくる時間帯だ。僕はもう少しまどろんでいたかったが、そうもいかないらしい。僕は体を起こして本を読むことにした。

 キーンコーンカーンコーンキンコンカンコーン

 チャイムが鳴るとほぼ同時に走ってくる音がした。バスケ部だろう。いつも部活後の着替えが長いようなイメージがある。うちのクラスは全員居るだろうと、そっと見渡してみると左斜め前と一番廊下側の後ろから三番目の席が空いていた。確か、トシユキと松並仁(まつなみじん)の席だったはずだ。

「読書をやめてください。」

 佐々岡の声が響いた。みんな一斉に読書をやめ、教卓の前に久留僚一(ひさとめりょういち)が前に出た。そういえば三班からだったな、週直。

「今から朝のSTを始めます。朝の挨拶学級委員さんお願いします」

「起立」

 ガラガラガラ

 全員が立ち終わったのを確認すると、

「おはようございます」

 と、佐々岡は言った。ワンテンポぐらい遅れて、

「おはようございます」

 と挨拶をした。


___________________________________________


 長い長い授業が終わって帰ろうとしたが、よく考えたら午後練もあった。僕は体操服に着替えて武道場に向かった。鍵はすでに開いていたので寒い思いをせずに済んだ。

 うちの部活は今年から顧問が変わったため、顧問にもどういうことををするのかを説明することが多々あった。まぁ、部員の大半の意見は練習時間短くなるしなんかラッキーみたいな感じだろう。でも僕は中総体(中学総合体育大会の略)に出たかった。なので僕は短くなった練習時間での真剣に取り組んだ。


___________________________________________


「あー、疲れたー」

「久しぶりの練習だったしね。」

「なかなかに体力落ちてて体動かったんだが~」

「それな」

 僕は、米澤と岡住に愚痴をこぼしていた。どうやら二人ともだいぶくたびれているようだった。そう雑談しながらいつもの交差点で別れ、そしていつも通りに家に帰った。

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