神を守る英雄たちに
この小説に出てくる人物名は全て架空の存在であり、現実とは何の関係もありません。
また、一部地名を使っています。ご了承ください。
そしてこの小説はフィクションです。現実とは何の関係もありません。
4月2日。実質的にこの日から新学期が始まる。学校は楽しくはない。だが、将来のため、友達に会うため、適当な動機を付けて行ってるだけだ。僕は桐一葉、今年中学三年生になった。
4月5日。始業式の日だ。
「はぁ」
ため息をこぼす。次のクラスはどんな奴らがいるんだろう、そんな期待と不安と春休みの宿題を背負って学校に向かっているのだ。
教室に着くや否や話しかけてくるやつがいた。
「なぁなぁ、お前と初めてクラス一緒になるよな。」
同じ学校出身の柳元将司というらしい。僕自身特定の人たちとしか変わっていなかったから、名前は聞いたことあっても話したことはなかった。
「あぁ。そうだね」
気だるげに返す。ただでさえ憂鬱なのに面倒くさそうなやつに絡まれるのはごめんだ。こうやって返せばどこかに行くだろう、そう考えた。でも、そいつの反応は違った。
「ははは、冷たいなぁ。まぁ、一年間よろしくな桐一葉くん」
「はいよ」
前方のドアが開いた。担任が入ってくるのだろう。入ってきた教師の顔に見覚えがあった。それもそうだ。2年前の担任なんだからな。
「おはようお前ら。俺の名前は、石嶺勇馬だ。三年かお前たちと同じクラスになれてうれしぞ。早速だが、全員居るか点呼とるぞ~、網代裕規」
「はい」
「東一翔」
「はい」
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長い長いST(ホームルーム的な奴)が終わってようやく放課(休み時間のこと、名古屋弁)だ。取り敢えず僕はいつもの人たちのところへ行った。
「よぉ、また一緒になったな宮崎」
「そうだな」
こいつは宮崎龍吾、三年間同じクラスだ。そんなに仲がいいわけではないが、悪いわけでもない普通くらいの関係だ。
「おっ、宮崎また一緒になったな」
少し僕は後ずさる。点呼はほとんど聞いていなかったのでクラスメートの名前はほとんど覚えていなかった。所謂陽キャっていうのが苦手で、その一人が延藤健介だ。
「じゃあな宮崎」
「お、おう?」