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オカルトの正体


私のオカルトはよく分からなかった。


対象を爆破する都市伝説って何だろう?


都市伝説って言うのは、確か外の世界の噂話だったはず。


 


私は一応外の世界で色々と調べてみたのはある。


菫子さんに教えて貰って、多少は都市伝説も見てみたけど


私が見てきた都市伝説に、こんな恐ろしい都市伝説は無かった。


 


じゃあ、この年伝説は何だろう? 噂話が具現化する。


確かそんな話だったと思うのに…噂もされていない物が具現化するの?


 


「色々と気になることはあるが、ひとまずはそのオカルトを使わない方が良い


 ってのは、間違いないだろうな。相手を吹っ飛ばすとか相手が死んじまうしな。


 耐えられるのは、精々妹紅位だろ」


「妹紅さんは確か不死身なんでしたっけ」


「あぁ、あいつは不死だぜ、魅力的だよな」


「確かに魅力的ではあるんだけどね」


「そうですかね? 私はそんな風には全く思いませんけど…」


 


だって、一生死ねないって事は、ずっと生き続けないといけないという意味。


同じ事ばかり何度も何度も経験して、頭はそれを記憶しない。


不治の病にかかれば、永遠に苦しまないといけないしね。


 


「考え方次第だな、不老不死にさえなれば、飽きるまで生きれるぜ。


 死にたくなったら、死ぬ方法を模索して、その方法を作り出せば良い。


 時間は無限にあるんだから、無限に挑戦できるからな」


「ま、魔法使いは大体研究が好きだからね。飽きるまで研究するわ」


 


魔法使いのお二人と、魔法使いじゃない私の考え方の違いなのかな。


 


「と、不老不死の話しになっちまったが、ここまでにするか。


 今は大事な問題を考えてる最中だったからな。


 不老不死になる方法を模索するのもありだが


 今の私は、そっちよりもフィルのオカルトに興味があるぜ」


「確かに、それは私も興味があるわ。


 確か、ああいうのはオカルトアタックだったっけ」


「あぁ、私はそう言ってるぜ」


「で、その攻撃が一撃必殺と…相手を一撃で殺す都市伝説って何かしら」


 


そんな都市伝説は知らないけど…いやまって。


そもそも、都市伝説は大体一撃必殺だった気がする。


有名所で言えば、くねくねも見てしまい、理解すれば実質的一撃必殺だしね。


八尺様は逃げ道があったみたいだけど、ほぼほぼ即死系だしね。


 


「……破壊系、一撃必殺、遠距離攻撃、大規模爆発…」


「私はオカルトとかよく分からないのだ」


「私も」


「私もさっぱり…と言うか、もう帰った方が良い気がする、私」


「……終末論」


「ん?」


 


菫子さんが小さく呟いた言葉だった。


 


「私はきっと、フィルのオカルトがそれなんじゃないかと予想するわ」


「どうして?」


「フィルが暴走したときに呟いた言葉が終焉という言葉だったからね」


「え? そんな事言いましたっけ?」


「やっぱり覚えてないか。予想はしてたけどね。


 外に来たとき、あなたが暴走しそうになった時にあなたはそう呟いた。


 私はハッキリ覚えてる。あなたの言葉はさぁ、行きましょう…終焉のだった」


「暴走したフィル?」


「……」


「その台詞から考えて、私の予想はノストラダムスの予言。恐怖の大王。


 予言は外れてはいるけど、外の世界では色々な終末論が展開している。


 それがオカルト、都市伝説として具現化させることが出来るとしても不思議ない」


「だが、都市伝説はそいつの気質にあった都市伝説しか具現化できないぜ?


 とてもじゃないが、フィルにそんな凄まじい怪異を具現化させる事が出来るとは」


「なんでそう思うの?」


 


魔理沙さんの予想の言葉に対し、フランお嬢様が反論をした。


 


「は? 何でって…」


「フィルは紫だったっけ、その人が動くほどでしょ?」


「…確かにそうね、あいつが動くレベルって事は幻想郷に影響がある可能性が高いわね」


「…記憶も無い、そして菫子が言ってた事を考えると…フィルは暴走した場合


 相当やばい規模の実力を発揮する可能性があるのか」


「うぅ…私、どうし、え?」


 


私が少し、自分の存在に不安を抱いた時、魔理沙さんの姿が変った。


 


「ん? 何処よここ」


「れ、霊夢さん!?」


「…何でフィルが? と言うか、ここは神社じゃ無いわね」


「は、はい…ま、魔理沙さんの家です」


「なんで私が魔理沙の家に居るの?」


「知りませんよぅ…」


「……なる程、多少噂は聞いてたけど、どうやらこれね」


「どんな噂ですか?」


「完全憑依、恐らくそれだと思うわ」


「そ、そうなんですか!? 異変です?」


「えぇ、恐らく」


「つ、月の異変が解決したばかりなのに…」


「いやね、あなたが外の世界に出てる間に出て来た噂でもあるからね。


 どうも深いところまで来てる可能性があるわ。


 まぁ、目星は付いてる。それで? そこの子は誰よ」


「あ、えっと…菫子です」


「……あなた、外の世界の人間ね」


「は、はい」


「……あまり夢を見ない方が良いわよ」


「え?」


「それじゃぁね、流石に私も異変解決に動かないといけないし」


「あ、わ、分かりました…」


 


魔理沙さんが姿を消してしまったことで、私達は解散することになった。


魔理沙さんが何処に居るかは大体想像も付いてたし心配も無いとアリスさんが言っていた。


私達は紅魔館へ帰ることになり、菫子さんも不意に姿を消した。


何だか、色々な事が沢山あったせいで…混乱しちゃったよ。

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